三井不動産/国内で5棟33万m2の新規物流施設、初の海外案件も

2019年11月05日 

三井不動産は11月5日、国内外で新たに7件の物流施設を開発すると発表した。

開発する施設は、国内で5物件・延床面積33万m2、タイで2物件・25万m2。タイの物件は海外展開の第1弾となる。

<MFLP海老名>

MFLP海老名

国内に開発する施設のうち、首都圏では神奈川県海老名市の「MFLP海老名」、千葉県八千代市の「MFLP八千代勝田台」、埼玉県三芳町の「MFLP所沢」の3物件を計画している。

このうち、MFLP海老名は国内で開発する5物件中最大の延床面積12万4400m2で、三井不動産による次期フラッグシップ物流施設として2020年度冬の着工、2022年度春の竣工を予定している。

建設地は圏央道「海老名IC」と隣接しており、市街地を通らずICから施設までダイレクトにアクセスすることが可能だ。この立地を生かして「自動運転トラックの実証実験にもトライしてみたい」と、 三井不動産の三木孝行常務・ロジスティクス本部長 。

<MFLP八千代勝田台>

MFLP八千代勝田台

<MFLP所沢>

MFLP所沢

このほか、7月に着工しているMFLP八千代勝田台(延床面積7万5800m2、2020年8月竣工)では、すでにテナントと入居に関する契約を締結済み。

MFLP所沢(延床面積2万1300m2、2020年5月着工、2021年5月竣工)は、建設地に立地している倉庫を建て替えて開発する物件で、現施設を利用している事業者が完成後も引き続き施設を利用する。

<MFLP大阪交野>

MFLP大阪交野

<MFLP鳥栖>

MFLP鳥栖

西日本では、大阪府交野市の「MFLP大阪交野」と佐賀県鳥栖市の「MFLP鳥栖」の2物件を開発する。

MFLP大阪交野は大阪エリアで希少な内陸物件で、延床面積7万2000m2、2020年8月の着工、2021年9月の竣工を予定している。

国道1号線に面するほか、第二京阪「寝屋川北IC」「交野南IC」とも至近で、JR学研都市線の最寄駅からも徒歩圏内にあり雇用確保に強みを持つ立地。建設地は、同地区で土地区画整理事業を手がける大林組から相対で取得した。

MFLP鳥栖は、三井不動産による九州地区で2拠点目の物流施設で、延床面積3万5300m2、2020年1月の着工、2021年3月の竣工を予定。高速道路網の結節点である「鳥栖JCT」「鳥栖IC」から至近で、JRの最寄駅からも徒歩圏内に立地している。

一方、タイでは、海外事業第1弾としてバンコク北部のワンノイと、東部のバンパコンに、それぞれ1物件ずつを開発する。両施設はタイの総合デベロッパーであるFrasers Propertyとの共同出資案件で、総額185億円を両社で折半し、全3期(開業予定は1期が2020年、2期が2021年、3期が2022年)に分けて総敷地面積54万m2、総延床面積25万m2の施設を建設する。

<三木孝行常務・ロジスティクス本部長>

今回発表した7件の施設について、三井不動産の三木孝行常務・ロジスティクス本部長は、「国内では、首都圏と西日本、マルチテナント型とBTS型など、バランスの良い配分となった。近年はICとの近接性に加え、雇用確保のために駅からの距離も重視して土地を選定している。土地の大半は相対で取得しており、入札による過度な競争を避けることで、建設費が上昇する中でもコンスタントな施設の提供を可能にしている。企業の物流効率化やEC市場の拡大で、物流施設へのニーズは堅調。今後も年間4~5棟のペースを維持し、量より質の開発を進めていく」とコメント。

また、新たに着手した海外での物流施設開発については、「今後は、東京と市場環境が似たロンドンで、ぜひ事業にトライしてみたい。ほかには、米国西海岸の内陸部や、アジア諸国などを検討しており、海外進出する日系企業と密に連絡を取りながら候補地を探していく」と語った。

なお、三井不動産は、2019年度にMFIP羽田(6月竣工)、MFLP広島I(8月竣工)、MFLP川崎I(B棟9月竣工、A棟2020年1月竣工予定)、MFLP船橋II(10月竣工)、MFLP平塚II(10月竣工)、MFLP川口I(10月竣工)、MFLP横浜港北(11月竣工)の7施設を竣工。これらの施設は建設地を全て相対取引で取得しており、MFLP船橋II(入居率80%)以外は契約率100%で竣工を迎えている。

今回、新たに国内外7施設の開発に着手したことで、ロジスティクス事業として開発・運営する施設は、竣工稼働施設が国内26物件(総延床面積220万m2)、開発中施設が国内12物件、海外2物件で計40物件・総延床面積360万m2に拡大。事業を開始した2012年4月からの累計総投資額は5700億円に達する見込みとなった。

■国内での新規開発施設概要
「MFLP海老名」
所在地:神奈川県海老名市中新田
アクセス:JR相模線/小田急小田原線「厚木駅」より徒歩11分
圏央道「海老名IC」隣接
敷地面積:5万6700m2
延床面積:12万4400m2
規模・構造:地上5階建/免震構造
着工:2020年度冬
竣工:2022年度春

「MFLP八千代勝田台」
所在地:千葉県八千代市上高野字中野、上高野字笹立
アクセス:国道16号宮内交差点から車で5分
東関東自動車道「千葉北IC」より車で25分
敷地面積:3万5700m2
延床面積:7万5800m2
規模:4階建
着工:2019年7月
竣工:2020年8月

「MFLP所沢」
所在地:埼玉県入間郡三芳町
アクセス:関越自動車道「所沢IC」より車で8分
東武東上線「みずほ台駅」より徒歩で25分
敷地面積:1万700m2
延床面積:2万1300m2
規模:地上4階建
着工:2020年5月
竣工:2021年5月

「MFLP大阪交野」
所在地:大阪府交野市星田北、枚方市高田
アクセス:第二京阪道「交野南IC」より車で5分
JR学研都市線「星田駅」より徒歩で11分
敷地面積:3万3900m2
延床面積:7万2000m2
規模:地上4階建
着工:2020年8月
竣工:2021年9月

「MFLP鳥栖」
所在地:佐賀県鳥栖市原町
アクセス:長崎自動車道「鳥栖IC」より車で4分
JR鹿児島本線「田代駅」より徒歩8分
敷地面積:3万1400m2
延床面積:3万5300m2
規模:地上2階建
着工:2020年1月
竣工:2021年3月

最新ニュース

物流用語集