物流施設市場/EC拡大の波が続くか

2019年07月29日 

物流施設市場は、Eコマース(EC)の急速な伸びなどを背景に、急速な拡大が続いてきたが、今後はどうだろうか。

経済産業省は、2018年度の電子商取引(EC)に関する市場について国内BtoC EC市場が18兆円(前年比8.96%増)、EC化率6.2%に成長していると発表している。

<小売市場規模とEC化率による主要国のEC市場規模の分布(単位:十億米ドル、 2017年)>

(出所:eMarketer より作成)

しかし、世界の小売市場のEC化率(2017年)は、中国22.7%、英国19.3%、韓国16.1%、米国9.0%、独8.0%、仏7.8%等と比較すると、日本におけるEC化率は、まだまだ成長できる可能性が高い。

<アマゾン茨木FC 外観>

それを裏付けるように、アマゾンは4月にアマゾン茨木FC(延床面積6.4万m2)を本格稼働、アマゾン川口FC(4.2万m2)も開業し、今年9月に本格稼働を予定している。

<プロロジスパークつくば2完成予想バース(ZOZOBASEつくば)>

ZOZOでは、つくば市に2019年10月竣工予定のプロロジスパークつくば1-B(6.5万m2)、2020年2月には千葉県習志野市にLandport習志野(7.2万m2)、2020年10月には茨城県つくば市にプロロジスパークつくば2(11万m2)を相次いで開設する。

<Rakuten Fulfillment Center Nagareyama(GLP流山II)>

楽天は、1月に「楽天スーパーロジスティクス」の物流センターを千葉県流山市(8万m2)と大阪府枚方市(7.6万m2)に開設しているが、今後も「楽天スーパーロジスティクス」の拠点について、順次拡大を予定。

<GLP八千代II外観イメージ>

靴・衣料品通販のロコンドは、GLP八千代に2016年から入居しているが、業容拡大に伴い増加する物流業務への対応として、2020年4月に千葉県八千代市で倉庫を拡張し、GLP八千代II(5.4万m2)を加えた2施設を全国への配送拠点として活用し、保管・配送と人員配置のさらなる効率化を図る方針だ。

このようにEC各社をみても、物流施設市場にとって、EC動向はもっとも重要な市場であることには間違いはないようだ。

物流施設リート各社は

物流施設のリート各社によると、日本プロロジスリート投資法人のポートフォリオでは、テナントのうちZOZOが5.3%、楽天4.2%、アマゾンジャパン4.1%もの賃貸面積を有しており、EC企業3社合計で13.6%を占めている。

大和ハウスリート投資法人では、物流施設の上位10テナント比率(賃貸面積ベース)において、大手EC事業者が3.6%。

ラサールロジポート投資法人では、テナントのエンドユーザーの業種比率についてEコマースが8.8%と説明してる。

さらに、3PL企業によるEC物流業務も含めると、ECに関わる物流施設面積は大幅に増加しているものととみられている。

しかし、需要はあっても、物流施設・開発会社にとって、立地、物流業務の人材確保、様々な省力化、システム化、IoT、AI化など、ECにおける課題について並行して取り組んでいく必要がある。

なお、LNEWSとインプレスは11月12日、4回目となる「EC物流フォーラム2019」を虎ノ門ヒルズフォーラムで開催する。

EC、物流、小売・製造・調達・流通・販売・物流といった分野で、各企業が持つ強みやソリューションを具体的に紹介する場として講演、展示の協賛企業を募っている。

前回は、日本GLP、プロロジス、グッドマンジャパン、イオン、日立物流、スクロール360、JD.com京東日本など様々な観点からEC物流の最新情報、課題、提案を発表し、事前登録者703人、実来場者441人が集結した。

来場者は、EC・小売業・物流企業を中心に、10%が経営者、役職者は専門職を含め73.4%と決定権者が揃っている。

今年は、さらにEC率が高まる中、大型化・高精度化する物流インフラに、人材不足によるIoT・AI・MHの積極的活用、ラストワンマイル対策が進んでおり、幅広い視点でEC物流に関する最新情報と課題、改善、将来を探る。

■EC物流フォーラム2019開催概要
日時:2019年11月12日(火)9:30~18:00(受付9:00~)
会場:虎ノ門ヒルズフォーラム
東京都港区虎ノ門1-23-3 虎ノ門ヒルズ森タワー5階
主催:ロジスティクス・パートナー・LNEWS、流通ニュース
共催:インプレス
聴講料:無料(事前登録制)  事前登録募集は9月以降を予定
来場者数:500名想定(同時開催展計:4000名予定)
来場者対象:製造業・小売業・卸売業の経営企画、生産管理、システム部門、
ロジスティクス部門、SCM部門、輸出入部門、物流子会社、3PL、倉庫、
運送会社、行政、自治体、コンサルタント、研究者他
同時開催:ネットショップ担当者フォーラム、Web担当者Forumミーティング

出展締め切り:2019年8月30日(金)

■協賛のメリット
・受講者データの提供:セミナー登録者、受講者の情報は、会期一週間後に事前登録時のアンケート情報とともにデジタルデータで納品する。
(個人情報のオプトインを取得した情報で、フォーラム終了後の営業活動)

・講演の準備:集客・受付・司会・入場者管理まで事務局がトータルに運営しサポート。事務局では講演に関わる基本映像機材、講演用PCなども用意する。

・講演後のスピーカーズデスクを設置:講演会場付近に聴講者の皆様と名刺交換を行っていただけるスピーカーズでスクスペースを用意する。
(講演枠終了後、1時間位)

・来場募集は、主催:ロジスティックス・パートナーと共催:インプレスと共同で、各社が保有するメディアやデータベースを用いDM、メール配信などで開催告知を行う。

※なお、現在は上記協賛企業の募集のみを受付けており、フォーラム来場申込み(無料)の受付は、9月以降のLNEWSにて案内する予定。

■EC物流フォーラム2018 開催概要
https://b-event.impress.co.jp/event/201811eclogi/

■EC物流フォーラム2018のイベント記事
https://lnews.jp/2018/11/k112102.html

■問い合わせ
ロジスティクス・パートナー
担当:永田

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