米国/6月のアジア発TEU4.8%減、5月のアジア向けは10.3%減

2019年07月16日 

デカルト・データマインは7月12日、アジア発米国向け(往航)6月分と、米国発アジア向け(復航)5月分の海上コンテナ輸送実績を発表した。

<アジア10か国・地域発米国向けコンテナ輸送量 月次トレンド(12か月・3年間)6月>

6月のアジア主要10か国・地域発米国向け(往航)は前年比4.8%減の135万TEU、1~6月累計では0.2%減の785万TEUとなった。

国別では、1位の中国発(シェア60%)は5か月連続のマイナスで10.9%減、1~6月累計では6%減。次位のベトナムは好調を持続するも、韓国、台湾が横ばい、香港も4か月連続マイナスで、アジア発合計は4.8%減と4か月ぶりにマイナス、1~6月累計は0.2%減となった。

2位の韓国発(シェア11%)は0.5%増(中国TS分11%減)、累計では6.6%増。3位のベトナム発(シェア6.5%)は38.4%増で、累計では28%増。4位の台湾発(シェア5.5%)は0.9%増で、累計では6.3%増。5位のシンガポール発(シェア4.2%)は20.6%増で、累計では4.4%増。6位の香港発(シェア3.8%)は14%減と4か月マイナスで、累計では12%減だった。

7位の日本発(シェア3.2%)(直航分)は1.9%減の3万4000TEU、累計では4%減。TS分を含む日本発合計(荷受地ベース)は、2.5%減の5万5000TEU、日本発海外港TS分合計は1万2000TEUで、TS比率は22%。うち、韓国経由TS分は8%増の9000TEUで17か月間のプラス、TS比率は16%と日本発は直航が減少し、アジアTS割合が拡大した。

以下、8位のインド発(シェア2.5%)は6%増と14か月連続のプラスで、累計では14.5%増。9位のタイ発(シェア2.3%)は8か月連続プラスの12%増で、累計では21%増。10位のマレーシア発(シェア1%)は3.4%減で、累計では0.4%減となった。

主要品目の動きについては、アジア発は3月の110万TEU(0.3%増)を底に、4月に126万TEU(2.2%増)、5月に144万TEU(4%増)と推移してきたが、6月は135万TEU(4.8%減)と前年割れとなった。

中国発も4月の2%減、5月の3.5%減から6月は10.9%減となったが、全体シェアの2割を占める家具をはじめ、アジア発上位品目の減少が目立っている。

米中関税引き上げ問題の影響による中国からアジアへの供給先シフトを検証するため、原産地ベースで中国・香港とアジア7か国の品目別推移を分析したところ、家具では、中国・香港が18.5%減(16万6000TEU、前月比10.5%減)、ベトナムなどアジア7か国発は12.5%増(6万9000TEU、前月比14.5%減)で、アジア発の家具類は10.9%減、前月比11.5%減となった。
 
また、電子電機はアジア発で減少品目が多い中でも2.4%増(中国・香港は9.4%減)となったが、アジア7か国では50.9%増となった。

これらの結果から、中国・香港の減少に対して多くの品目が前月比マイナスとなった中で6月分まで増加傾向が続いており、ベトナムなどアジアへのシフトが覗えた。同様の動きは先行指標である航空貨物量の変化でも検証中(商務省データ)となっている。

<米国発アジア向けコンテナ輸送(復航)月次トレンド比較(10~5月)5月>

米国発アジア主要10か国・地域向け(復航)5月分は、中国向けの減少(24.7%減)が続き、韓国、台湾向けも伸びず10.3%減の49万TEUとなった。

1位の中国向けが、主力の古紙、木材、プラスチックで、それぞれ13%、37%、25%減、その他品目も綿類と無機化学品以外は二桁減が続き、中国向け合計は24.7%減の14万4000TEUだった。

一方、中国を除くアジア向けの品目別の動きは、古紙が0%減で横ばい、牧草、大豆が18%減となり、プラスチック、調整飼料、鉄鋼、肉類は、それぞれ17%、11%、22%、7%増だったが、9か国・地域向け合計では2.1%減の34万9000TEUとなった。

日本向けは、肉類など上位10品目のうち5品目が二桁増で、5月合計は4.2%増の6万2000TEUだった。うち、5万3000TEUが直航分で、1位の東京港揚げは2.8%増の2万1000TEU、2位の神戸港揚げは14%増の1万3000TEUだった。

■Datamyne Japan
南石正和
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