ネット通販/2018年度は8%増、物流現場の自動化で省人化実現へ

2019年06月10日 

国内のネット通販の伸びが止まらない。

<日本のBtoC EC 市場規模の推移 (億円)>

日本のBtoC EC 市場規模の推移 (億円)

経済産業省は、2018年度の電子商取引(EC)に関する市場調査の結果を取りまとめ、国内BtoC EC市場が18兆円(前年比8.96%増)、EC化率6.2%に成長していると発表した。

そのうち物販系分野は、対前年伸び率8.12%増の9兆2992億円、EC化率は6.22%だった。

<アマゾンのドイツ、英国、日本の売上推移(百万ドル)>

ECトップのアマゾンは、日本における売上が、13,829百万ドル(前年比16.1%増)で、日本円で1兆5000億円規模となっている。(2018年通期決算の発表後に 米証券取引委員会 に提出した年次報告書「Form10-K」による)

但し、ECへの商品増大が継続して進んでいるため、物流インフラがついて行っていないのが現状で、大型物流施設の建設は続いているものの、EC業界とって、物流コスト増、輸配送コスト増、宅配における再配達、物流施設における人材不足が大きな課題だ。

このため、EC企業等では、物流施設の大型化を進める一方で、設備の自動化にも積極的だ。

<Amazon Robotics>

アマゾンでは、商品のピッキング用に「Amazon Robotics」を本格導入している。Amazon Roboticsは、商品棚の下に「Drive」と呼ばれるロボットが入り、棚を持ち上げ、商品棚を従業員の前まで運ぶことにより従業員が移動することなくピッキング作業できるため、入荷した商品の棚入れ時間と、顧客の注文商品の棚出し時間の削減につながっている。

ファーストリテイリングは、倉庫の自動化を進め、全商品にRFIDタグを貼付し、ダイフクのマテハン機器を組み合わせて実施し、倉庫を自動化したことで、約100人だった倉庫の人員を10人まで削減し、省人化率90%を実現した。

入庫生産性80倍、出庫生産性19倍、保管効率3倍、ピッキング作業者の歩行数0歩、教育コスト80%カット、RFID自動検品精度100%もの効率化に成功した。

<コープさっぽろが導入したオートストア>

生活協同組合コープさっぽろは、江別ドライセットセンター(北海道江別市東野幌町)に、次世代ロボット倉庫システム「Auto Store(オートストア)」を導入し、宅配のシステムトドック(約37万世帯利用)において、効率的で迅速に商品をピッキングすることが可能となり、日用品の取扱いを従来より約170%増の1.6万アイテムに拡大し充実させた。

<CarriRo AD(自律移動モデル)>

佐川グローバルロジスティクスは、ZMP製の台車型自動搬送機「CarriRo(キャリロ)AD」の自律移動モデルを東関東支店柏SRCに導入し、入荷エリア~保管エリア間(片道70m)のカーゴ搬送を一部無人化したことで、同区間の搬送時間を1日あたり3時間(4km)削減し、業務効率の向上と省人化を実現した。

しかし、物流現場では、様々な省力化機器、システム、IoT、AIの開発・連携による様々な検討を進め、再配達問題、購入者への物流費負担増加など、ECにおける課題について今後も重要な戦略として取り組んでいく必要がある。

<EC物流フォーラム2018の様子>

なお、LNEWSとインプレスは11月12日、4回目となる「EC物流フォーラム2019」を虎ノ門ヒルズフォーラムで開催する。

EC、物流、小売・製造・調達・流通・販売・物流といった分野で、各企業が持つ強みやソリューションを具体的に紹介する場として講演、展示の協賛企業を募っている。

前回は、イオン、日立物流、スクロール360、日本GLP、プロロジス、グッドマンジャパン、JD.com京東日本など様々な観点からEC物流の最新情報、課題、提案を発表し、事前登録者703人、実来場者441人が集結した。

来場者は、EC・小売業・物流企業を中心に、10%が経営者、役職者は専門職を含め73.4%と決定権者が揃っている。

今年は、さらにEC率が高まる中、大型化・高精度化する物流インフラに、人材不足によるIoT・AI・MHの積極的活用、ラストワンマイル対策が進んでおり、幅広い視点でEC物流に関する最新情報と課題、改善、将来を探る。

■EC物流フォーラム2019開催概要
日時:2019年11月12日(火)9:30~18:00(受付9:00~)
会場:虎ノ門ヒルズフォーラム
東京都港区虎ノ門1-23-3 虎ノ門ヒルズ森タワー5階
主催:ロジスティクス・パートナー・LNEWS、流通ニュース
共催:インプレス
聴講料:無料(事前登録制)  事前登録募集は9月以降を予定
来場者数:500名想定(同時開催展計:4000名予定)
来場者対象:製造業・小売業・卸売業の経営企画、生産管理、システム部門、
ロジスティクス部門、SCM部門、輸出入部門、物流子会社、3PL、倉庫、
運送会社、行政、自治体、コンサルタント、研究者他
同時開催:ネットショップ担当者フォーラム、Web担当者Forumミーティング

出展締め切り:2019年7月31日(水)

■協賛のメリット
・受講者データの提供:セミナー登録者、受講者の情報は、会期一週間後に事前登録時のアンケート情報とともにデジタルデータで納品する。
(個人情報のオプトインを取得した情報で、フォーラム終了後の営業活動)

・講演の準備:集客・受付・司会・入場者管理まで事務局がトータルに運営しサポート。事務局では講演に関わる基本映像機材、講演用PCなども用意する。

・講演後のスピーカーズデスクを設置:講演会場付近に聴講者の皆様と名刺交換を行っていただけるスピーカーズでスクスペースを用意する。
(講演枠終了後、1時間位)

・来場募集は、主催:ロジスティックス・パートナーと共催:インプレスと共同で、各社が保有するメディアやデータベースを用いDM、メール配信などで開催告知を行う。

※なお、現在は上記協賛企業の募集のみを受付けており、フォーラム来場申込み(無料)の受付は、9月以降のL newsにてご案内する予定。

■EC物流フォーラム2018 開催概要
https://b-event.impress.co.jp/event/201811eclogi/

■EC物流フォーラム2018のイベント記事
https://lnews.jp/2018/11/k112102.html

■問い合わせ
ロジスティクス・パートナー
担当:永田

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