豊田通商/RFID利用で自動車部品の棚卸の時間が8分の1に短縮

2019年05月30日 

豊田通商と100%子会社の豊通物流は5月30日、RFID(Radio Frequency Identification)タグを活用した入出庫・棚卸システムの試験導入を、日本国内で自動車部品物流を行う豊通物流・第2三好センターで4月より開始し、海外の各物流拠点との連携を視野に、インドネシアの物流拠点 PT. TOYOTA TSUSHO LOGISTIC CENTERでも、RFID導入プロジェクトを立ち上げたと発表した。

<豊通物流・第2三好センターでの実証実験の様子>

豊通物流・第2三好センターでの実証実験の様子

自動車部品は材質・形状が多岐にわたり、特に金属製品が多いため、電波を利用したRFIDの利用は、電波の乱反射や金属による電波干渉により、RFIDの読取精度が低くなるなどの課題があった。

豊田通商ではRFID導入に際して2年間検証を行い、豊通物流の第2三好センターに、入出庫時のRFIDタグ読取りシステムと、AGV(Automatic Guided Vehicle/無人搬送車)とRFID読取装置が一体となった「棚卸用AGVシステム」を製作・試験導入した。

倉庫への部品搬入時に各梱包箱にRFIDタグを貼付し、作業工程毎に入庫予定リスト、在庫リスト、出荷予定リストとRFIDタグの読取結果の照合を行うことで、作業の効率化と精度向上を図る。

特に棚卸業務においては、これまで倉庫棚の高い位置に保管されている商品の実査棚卸は、フォークリフトなどで床面に降ろして棚卸を実施、再度、棚に戻すといった作業が必要だったが、「棚卸用AGVシステム」により、高さ6mの倉庫棚にあるタグまで自動で読み取ることができるため、在庫品を床面に降ろさずに棚卸作業を完了させることができる。このシステムの利用により作業が効率化され、棚卸の実施頻度を増やすことが可能となる。これにより、RFID利用で自動車部品の棚卸の時間が通常8時間が1時間と、8分の1に短縮できることが実証されている。

今後、国内外の物流拠点をつなぎ、サプライチェーン上の自動車部品の在庫数の可視化と、受発注・在庫管理の高度化をすすめ、豊田通商の物流機能およびサービス品質の向上を図り、顧客満足度のさらなる向上を目指す。

またインドネシア物流拠点でのプロジェクト開始を皮切りに、今後複数の海外物流拠点でRFID導入プロジェクトを立ち上げる予定だ。グローバル展開での課題や改善点を実作業を通して洗い出し、本格導入に向けた検証を行う。サプライチェーン上の物流をリアルタイムで可視化することで、物流の最適化、新たなサービス提供につなげていくとしている。

最新ニュース