伊藤忠ロジスティクス/中国で医薬品卸・ドラッグストアに資本参加

2019年05月16日 

伊藤忠ロジスティクスは5月16日、中国で医薬品の卸事業・医薬品の卸事業を展開している成都泉源堂へ資本参加し、医薬品分野の物流ノウハウ、関連分野企業とのネットワークを活用して戦略的な業務提携を実施すると発表した。

泉源堂は中国内陸部の主要都市である成都・重慶を中心にドラッグストア約200店舗を出店すると共にネット事業も展開し、アリババグループの天猫でのW11医薬品分野(ニューリテール)での販売実績2位を記録するなどEC事業を中心に成長著しい企業。

店舗に置かれた情報端末で医師によるオンライン診察、また処方箋の取得から薬剤師のチェックも全てオンラインで行い、さらに宅配や店舗での処方薬の受取りまでを可能とするネットとリアルの融合戦略(ニューリテール事業)を積極的に取り入れ、中国政府商務部(商務省)から「国家電子商務示範企業」に指定されている。2020年までに北京・上海・広州を中心とした中国主要都市へ進出、約1000店舗のネットワークを構築する計画をしており、泉源堂では医薬品関連で事業戦略を進める際に中国国内での高品質な物流機能が必要とされている。

伊藤忠ロジスティクスは、日本国内で医薬品関連の物流事業を展開し、国内有数の規模を有している。オーダー後の翌日配送や物流センターでの保管中はもちろん、届先である卸やドラッグストアのセンター、薬局・薬店までの配送中の温度管理等高品質な医薬品物流サービスを提供している。

また海外においても中国、インドネシア、さらにはインドで医薬品関連の物流を手掛けており、この物流サービスを泉源堂のドラッグストア事業、EC事業に提供する。特に中国では、アパレル、シューズ、化粧品等のEC及び店舗物流を手掛けており総倉庫面積は80万m2の規模を誇り、EC分野では最大手の物流企業の一つとなっている。

また伊藤忠商事が中国での重点分野の一つとして推進する医薬品分野の事業展開とも緊密に連携し、その物流サービスを提供する重要な役割を担っている。例えば、先ごろ伊藤忠が投資した杏泰医療集団(SUNTOP)は、中国の約1000か所の病院内透析センターとの取引関係を構築しているが、伊藤忠ロジスティクスは、その人工透析液や関連機器の保管、運送といった高い信頼性を必要とする物流を手掛けている。

伊藤忠ロジスティクスは、これらのネットワークを活用し、物流分野での提携のみならず、日本国内メーカーの医薬品・化粧品・健康食品などの中国への提供・紹介等も積極的に進めていくとしている。

■出資先企業概要
出資先:成都泉源堂
本社所在地:中国 四川省成都市
設立年月:2012年「泉源堂」は創業1902年の信頼ある漢方薬店ブランドとして有名。グループ会社の成都神鶴が製造を行う。
事業内容:EC事業、医薬品卸売事業 (約10万か所の医薬店へ卸売、約600か所の病院へ納品)、ドラッグストアチェーン事業 (ニューリテール事業)
(約200店舗を2020年に1000店舗とする計画であり、中国政府商務部(商務省)のモデル企業に認定)

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