日本郵便/新東京郵便局敷地内で、1階から3階まで自動運転

2019年03月22日 

日本郵便は3月22日、東京都江東区の新東京郵便局構内で自動運転車による郵便物輸送実験を行い、その様子を報道陣に公開した。

<新東京郵便局の郵便棟>
新東京郵便局の郵便棟

実験は、自動運転の段階を示す1~5までのレベルのうち、特定の場所で運転手が乗車せずに走行する「レベル4」にあたり、局内の駐車場で自動運転車に「ゆうパック」の荷物を積み込み、敷地内を周回した後、スロープで郵便棟の3階まで登り、荷物を受け取るまでの流れを検証した。

<実験で使用した車体>
実験で使用した車体

<車体上部に搭載されたセンサー>
車体上部に搭載されたセンサー

<車体の前後左右にカメラを設置>
車体の前後左右にカメラを設置

<車載カメラの映像をモニタリングする遠隔監視室>
車載カメラの映像をモニタリングする遠隔監視室

使用した車体はソフトウェア開発を手がけるアイサンテクノロジーが提供したもので、同社が作成した高精度3次元地図に沿って時速10数kmで走行。

車体の前後左右に取り付けたカメラと上部にマウントしたセンサーで障害物を検知するとともに、走行する様子を郵便棟内に設けた遠隔監視室でモニタリングし、イレギュラーな障害物などには遠隔操作で対応していた。

実験中、5分ほど自動運転車の後部座席に乗車したが、はじめのうちは発車や停車などの動作に多少の違和感を覚えたものの、走行自体は非常にスムーズで、終始安定した印象を受けた。

日本郵便は、3月18日~22日にかけて、新東京郵便局構内で行ったレベル4の実証実験のほか、東京国際郵便局~新東京郵便局間で運転者が乗車し監視しながらシステムが運転を制御するレベル3の実験も行っており、いずれの実験でも当初の目標をクリアしている。

今回の実験は乗用車を使用して行われたが、今後は大型トラックによる局間の自動走行にも挑戦する方針。また、福島県南相馬市と双葉郡浪江町で1月に実施した配送ロボットによるラストワンマイルの無人配送実験や、南相馬市と浪江町の郵便局間で飛行しているドローン配送実験の成果と組み合わせるなど、物流の自動化へ取り組みを加速させる方針だ。

<日本郵便 郵便・物流事業企画部の畑勝則部長>
日本郵便 郵便・物流事業企画部の畑勝則部長<a href=

日本郵便 郵便・物流事業企画部の畑勝則部長は、「自動運転の技術は合格水準に達しており、実用化に向けては今後どのように法整備がされていくかが重要なポイントとなる。現時点では、国土交通省が示したロードマップで高速道路でのトラック完全自動運転の実現が見込まれている2025年をめどに、配送トラックの自動運転の実現を目指している。トラックの自動運転が実現すれば、日本郵便が運行している1日1万便の配送トラックで大幅なドライバー数の削減が期待でき、物流業界全体でもドライバー不足の解消に寄与できる」と、自動運転技術への期待を語った。

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