新日鉄興和不動産/新ブランド第1弾の物流施設内部を初公開

2019年03月04日 

新日鉄興和不動産は3月1日、埼玉県越谷市で同日竣工したマルチテナント型物流施設「LOGIFRONT越谷I」の内部を初公開した。

<車路(3階)>
車路(3階)

<ランプウェイ>
ランプウェイ

倉庫部分は、天井高5.5m、床積載荷重1.5トン/m2で、一般的なフォークリフトが作業しやすく、重量物にも対応できる環境を整備した。荷物用エレベーター4台のほか、垂直搬送機4台分の設置スペースを有し、1フロアのみでなく、複数階を合わせて利用することもできる。

<外観パース>
外観パース

「物流施設での主役はテナントで、私たちは彼らを支える黒子の役目。そのため、LOGIFRONTシリーズでは施設に華美な装飾を施さず、あえてシンプルなデザインを採用しています」と、ロジフロント事業推進部の畑中氏が話すように、LOGIFRONT越谷Iのデザインは外観、内装ともにシンプルな造りとなっている。

ブランドイメージとロゴデザインは、同社のオフィスビル「BIZCORE(ビズコア)」シリーズを手がけるデザイナーが担当。外壁を白と黒のモノトーンで統一し、周囲の環境に溶け込むとともに、テナント企業が外壁にロゴマークを入れた際、ロゴが映えるよう配慮した。

<南側エントランス>
南側エントランス

<北側エントランス>
北側エントランス

<特殊な表面処理を施したこだわりの手摺り>
特殊な表面処理を施したこだわりの手摺り

<休憩室>
休憩室

屋内も自社の「色」を敢えて出すことなく、壁や天井を白で統一。一方で、南北2か所に設けたエントランスでそれぞれ異なる建材を用いたり、金属製の手すりに特殊な表面処理を施したりと、随所に細かなこだわりが見え隠れする。

LOGIFRONT越谷Iは、マコトトランスポートサービス、内山回漕店、ミドリ安全、ムトウの4社で満床となっており、うち3社が着工前に入居を内定していたため、建設の計画段階からテナントの要望を施設に反映することができた。

<ブドウ棚設置による天井高引き下げ工事>
ブドウ棚設置による天井高引き下げ工事

具体的には、マコトトランスポートサービスが全床を賃借する1階部分を、同社の事業形態に合わせて事前に低温倉庫仕様としたほか、ミドリ安全が利用する3・4階の北側区画では、庫内作業に適した環境を構築するための天井高引き下げ工事に施設竣工前から着手。そのほか、各階で休憩室の大きさやレイアウトを変更するなど、施設の汎用性を保てる範囲でテナントの要望を取り入れた。

テナント各社は、LOGIFRONT越谷Iに近接する越谷流通業務団地内などに既存の物流拠点を構えており、LOGIFRONT越谷Iへの入居で施設の増床や移転集約に対応する。LOGIFRONT越谷I全体には1000人程度の従業員が就業する予定だが、テナント各社は近隣の既存拠点と人員を融通し合うことで、拠点立ち上げにあたっての新規雇用者数を削減することができた。

<周辺図>
周辺図

<LOGIFRONT越谷I上層階から望むLOGIFRONT越谷IIの建設現場>
LOGIFRONT越谷I上層階から望むLOGIFRONT越谷IIの建設現場

建設地は、東側に越谷流通業務団地が、西側にマンションや商業施設などが立ち並ぶ職住近接の環境が整った地域。鉄鋼製品メーカーの工場跡地を2016年に取得したもので、このうち、西側部分にLOGIFRONT越谷Iを建設したほか、東側ではBTS型のLOGIFRONT越谷IIの建設が進められている。

<県道115号線(同道左がLOGIFRONT越谷I、右がLOGIFRONT越谷II建設地)>
県道115号線(同道左がLOGIFRONT越谷I、右がLOGIFRONT越谷II建設地)

また、2棟の物流施設用地を挟んだ土地は埼玉県へ県道用地として提供しており、現在は県道115号線(越谷八潮線)が開通している。同道路の整備計画は30年前から検討されていたものの、同地に工場が立地していたため工場部分の300m区間のみが不通のままだった。開通は地元行政にとっての悲願で、開通によって周辺の道路混雑が緩和された。

<BTS型として開発されるLOGIFRONT越谷II>
BTS型として開発されるLOGIFRONT越谷II

物流施設開発での新日鉄興和不動産の強みは、グループを通して早期に建設地を確保できること。検討期間を長く持てるため、その間にテナントから入居の相談を受けることで、BTS型などテナントニーズを反映させた施設の開発が可能になる。現在、計画決定している施設も、4施設中2施設がBTS型だ。

物流施設は、オフィスビルとマンションに次ぐ第3の柱として位置づけており、今後は5年間で総額400~500億円、棟数にして4~5棟の開発を中長期の目標として掲げる。

LOGIFRONT越谷Iや、すでに発表済みのLOGIFRONT越谷II、LOGIFRONT尼崎I、LOGIFRONT尼崎II以外では、堺市堺区で阪神高速4号湾岸線の三宝ジャンクションに隣接する堺鉄鋼ビルの解体跡地6600m2を利用した施設の建設計画を検討中で、主に東京・大阪の2大都市圏をターゲットに施設開発を進めていく方針だ。

なお、同社は親会社の社名変更に伴い、4月1日から社名を「日鉄興和不動産」に変更する。

<LOGIFRONT越谷I外観>
LOGIFRONT越谷I外観

LOGIFRONT越谷I外観

■LOGIFRONT越谷Iの概要
所在地:埼玉県越谷市西方3076-1他(地番)
交通:JR武蔵野線「南越谷」駅から徒歩17分
東武スカイツリー線「新越谷」駅から徒歩17分
東京外環自動車道「草加」ICから6km
東北自動車道「浦和」ICから10km
敷地面積:2万7021m2
延床面積:6万6510m2
階数:鉄骨造4階建
着工:2017年12月
竣工:3月1日
総投資額:100億円

最新ニュース