GROUND/ピッキングに2倍の生産性を持つ自律型協働ロボットをデモ

2019年01月17日 

GROUNDは1月16日から18日まで東京ビッグサイト開催中の第3回ロボデックス展と同時開催のスマート工場EXPO展の「スマート物流ゾーン」で、物流向け自律型協働ロボット(AMR)のデモを実施している。

<1月17日のデモ風景>
1月17日のデモ風景

このAMRは一定のゾーン内で作業者とピッキング作業を協働で行う、自律型ロボット。AMRがピッキングの必要な棚に止まりランプで知らせることで、その場所に作業者が向い、商品をピッキングするというもの。

作業者の歩く距離は決められたゾーン内だけで済み、確実にピッキング効率が上がるとされている。1人の作業者と決められた一定の大きさの棚のゾーンに3台(ゾーンの広さにより変動)のAMRを配置することで、作業効率は約2倍になると試算している。

このAMRは、SLAM技術(センサーによりマップをつくり位置を推定)とカメラ・レーザーの連携により、自律的に物流施設をマッピッグできるため、初期のロボットへのデータインプットが簡単に短期間でできる。また、物流施設内作業オペレーションやレイアウトの大幅な変更をすることなく、スピーディーな導入が可能だ。さらに、直感的な操作性により、作業者の教育を最小限に留めることができる。

GROUNDでは先に発表したAMRに代わる新しいAMRの実物モデルも展示。このモデルが今年の9月に発売開始するモデルとなる予定だ。

<GROUNDの宮田社長 右側のモデルが新しいAMR>
GROUNDの宮田社長 右側のモデルが新しいAMR

GROUNDの宮田啓友社長は「今、世界の物流ロボット市場は、オートストアやバトラーのような大規模なシステムで荷物を運んでくるタイプのGTPタイプが普及する一方、このAMRのような小型のロボットで現在の物流環境を大きく変化することなく、導入できるタイプも拡大しており、マーケットは2つに分かれている。巨大な倉庫や新設の倉庫では、GTPタイプの導入は可能だが、中小の倉庫や古い倉庫では対応できないこともある。AMRは少しでも効率化を図りたい場合に容易に導入が可能な物流ロボットということができる」と話す。

さらに「AMRを米国のメーカーと打ち合わせしたときに気づいたのですが、非常に大きいのです。倉庫の作業通路の幅が広い米国の倉庫に比べ、日本はかなり狭いスペースです。さらに、体格面からも、ディスプレイ視線も高く、日本人には合いません。そこでそのスペースに合う中国の大手ロボット企業「HIT ROBOT GROUP」と協業ということで、開発しています。すでに、アパレルメーカー、3PL事業者等から100台程度の注文予定もあり、9月の発売までに、ハードとソフト両面で精度を高めていく予定だ。

GROUNDでは、バトラーと共に、このAMRをもう一つの柱として育てていくつもりだ。さらに、米国soft Robotics社とロボティクスピッキング「SuperPick」を提供開始した。物流施設でのピッキング自動化を実現する一歩となる。

そのために、GROUNDでは、ロボットソリューションの研究・開発を行うR&Dセンター「playGROUND」を千葉県市川市のDPL市川内に設立している。研究開発の中心とするとともに、デモ等で導入の参考にしたい顧客への窓口としている。

「このR&Dセンター「playGROUND」では現在、ソフト部門の開発にも力を入れている。ハード面の良さとともに、ソフト部門でいかようにも変化するのが、ロボット。GROUNDでは、以前からインテリジェント・ロジスティクスを掲げているが、これらの取り組みは、その一環で、世界の物流・流通業界に新しい価値を提供できるものと思っています」と宮田社長は付け加えた。

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