Maersk、IBM/ブロックチェーン国際貿易ソリューションを発表

2018年08月10日 

A.P.Moller-Maersk(Maersk)とIBMは8月10日、世界のグローバル・サプライ・チェーンにブロックチェーンを応用するために2社で共同開発したTradeLensの作成を発表した。

TradeLensは、MaerskとIBMの提携契約の成果であり、より効率的で安全な国際貿易を促進し、情報共有および透明性を確保するためにさまざまな関係者を集め、物流業界全体の革新を促進するために開発されたブロックチェーン対応のソリューション。

TradeLensは、IBM Blockchainテクノロジーを使用してデジタル・サプライ・チェーンの基盤を構築し、多数の貿易パートナーが協力して、詳細情報やプライバシー、機密性を損なうことなく、トランザクションを共有する単一のビューを確立することを支援する。

荷主(輸入業者/輸出業者)、船会社、貨物運送業者、ターミナル・オペレーター、陸運業者、税関当局は、温度管理からコンテナ重量などのIoTデータやセンサー・データを含む出荷データや積荷書類にリアルタイムにアクセスして、より効率的にやりとりすることができる。

TradeLensは、Blockchainスマート・コントラクトを使用して、国際貿易に関わる複数の関係者間のデジタル・コラボレーションを実現する。ベータ・プログラムの下でリリースされた、ClearWayと呼ばれる貿易書類モジュールは、荷主、通関業者、税関などの信頼できる第三者、他の政府系機関、およびNGOが、組織の壁を越えたビジネス・プロセスの遂行と情報の交換を可能とする。すべての処理は安全で改ざんできない監査証跡機能によって支えられている。

12カ月にわたるベータ・トライアル期間中に、MaerskとIBMは、数多くのエコシステム・パートナーと協力して、文書の誤り、情報の遅延、その他の障害を原因とする遅延をいかに防止できるかを把握した。1例として、TradeLensが米国においてどのように梱包資材を生産ラインに出荷する輸送時間を40%短縮し、数千ドルのコストを削減できることを米国において実証した。

TradeLensを使用することによる可視性の向上とコミュニケーション手段の効率化により、コンテナの場所などの基本的な情報を特定する手順を10から1に、また関わるスタッフも5人から1人に減らすことができると推定している。

TradeLensの早期採用者向けプログラムの一環として、IBMとMaerskは、94の組織がオープン・スタンダードの技術で構築されたTradeLensプラットフォームに積極的に参加、もしくは、参加の同意を公表済みであることを発表した。

なお、現在、TradeLensのエコシステムに含まれるものは、世界の20を超えるターミナル・オペレーター。たとえば、PSA Singapore、International Container Terminal Services Inc.、Patrick Terminals、Modern Terminals(香港)、ハリファックス港、ロッテルダム港、ビルバオ港、PortConnect、PortBaseなどがある。

また、フィラデルフィア港のターミナル・オペレーターであるHolt Logisticsは、グローバルなAPM Terminalsのネットワークに参加して、ソリューションを試験的に導入している。これは、TradeLensに参加している、または参加に前向きな世界の約234の港湾が含まれる。

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