日本郵船/AI等避航操船の研究が国交省の交通運輸技術開発推進制度に採択

2018年07月26日 

日本郵船は7月26日、グループのMTI、日本海洋科学(JMS)が神戸大学と共同で研究する「人工知能をコア技術とする内航船の操船支援システム開発」が、国土交通省の「2018年度交通運輸技術開発推進制度」に採択されたと発表した。

グループでは自動運航船につながる技術として避航操船(他船と衝突を避けるための操船)に関して2つのアプローチで研究を行っており、採択された研究はそのうちの一つ。

「人工知能をコア技術とする内航船の操船支援システム開発」の研究では、国内の輻輳(ふくそう)海域を対象として、人工知能により船舶の避航操船を行うシステムの開発を目的としている。

AIの一手法である深層強化学習(試行を繰り返すことで自律プログラムが最適な行動選択を学習する機械学習手法の一つ)を応用し、膨大な数の航海シミュレーションを通して、徐々に最適な避航行動を学習し、様々な状況下で安全性と経済性に優れた避航操船行動を選択できるプログラムを開発する。

JMSの操船シミュレーターと連結し、プログラムの操船能力の定量的評価や熟練操船者による評価を実施する。2021年には実船の操船システムと連結し、実海域での実証試験を予定している。

もう一つのアプローチが熟練操船者の経験を幾何学的なモデルで再現する避航操船プログラムの開発。

操船経験が豊富な船長・航海士の経験値や感覚値をJMSの交通流シミュレーション用プログラムに組み込むことで、プログラムを実船の運航支援用に改良し、自律航行の技術として確立させることを目的としている。

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