DBシェンカー/ドイツでトラックの車両隊列走行、145km試験運行

2018年07月03日 

DBシェンカーは6月25日、提携相手であるMAN Truck & BusとHochschule Fresenius University of Applied Sciencesと協力して、デジタルネットワーク化されたトラック2台の運行を実施した。

<ネットワーク型トラックの定期試験走行>
ネットワーク型トラックの定期試験走行

「これは、私たちのデジタル試験地区であるA9ハイウェイのための先見の明のある研究プロジェクトだ。そのプロジェクトは、自動化、ネットワーク化された道路輸送の未来を切り開くものだ」――アンドレアス・シャウアー(Andreas Scheuer)博士=ドイツの運輸・デジタルインフラ担当連邦大臣。

運輸・デジタルインフラ担当連邦大臣のアンドレアス・シャウアー氏が出席する中、トラックの”プラトーン”(車両隊列)が、ミュンヘン近郊のノイファールンにあるDBシェンカーの支店を出発し、A9デジタル試験地区を経由してニュルンベルクまで走行した。

このプロジェクトに対し、連邦政府は約200万ユーロ出資している。

シャウアー大臣は、「これは、私たちのデジタル試験地区であるA9ハイウェイのための先見の明のある研究プロジェクトだ。そのプロジェクトは、自動化、ネットワーク化された道路輸送の未来を切り開くものだ。私たちは、明日のテクノロジーを現在の道路に導入し、人、機械、物質の知的な相互交流についてテストしている。私たちが得る機会とは、高速道路の出入道路から顧客までのロジスティクス(物流)のプロセスが、より安全、効率的になり、もっと環境に配慮したものになることだ。そして、トラックドライバーは、デジタルトラック分野の最先端ロジスティクスのスペシャリストになることができる」と述べた。

プラトーニングと呼ばれるネットワーク型トラック走行の定期試験は6月25日、全長145キロのルート沿いで始まった。

トライアル走行が現在、8月初旬まで積荷を積載せずに実行し、その後は毎日、トラック隊を路上に配備し、部分的に機械部品、飲料、紙の積荷を積載して3回の所定の物流走行を行う。

こうしてプロジェクトの提携パートナーたちは、先駆的な仕事を行うことになった。

DBの貨物輸送・物流担当役員のアレクサンダー・ドール(Alexander Doll)氏は、「ドイツで最初にこのトラック隊を活用したことで、物流市場に新しい基準が生まれた。この基準により、当社の顧客は、最初かつ最高の恩恵を受けることになる」「このプロジェクトによって、DBシェンカーは、世界中の企業の将来にとって何が重要かを示している。つまりそれは、新しいパートナーを通じてイノベーションを推し進めることだ」と述べている。

MAN Truck & BusとDBシェンカーは、業界の世界的な大手企業として、自動化運転のテーマを協力して推進している。「これは単なるテクノロジーの利用にとどまらい。そのテクノロジーを全体的な物流チェーンに効率的に統合するものだ。この共同プロジェクトから得た成果により、継続的な発展に繋がる重要な一歩を踏み出せる。これでMANは、商用車両の自動化とデジタル化における主導的役割を果たすことになる」。MAN Truck & Bus AGのCEOであるヨアキム・ドレース(Joachim Drees)氏はこのように述べた。

この協働事業が2017年5月に始まり、今年2月にMANから試験車両が正式に引き渡されて以来、トラック運転手たちはプロジェクトでの役目を果たすべく、集中トレーニングを受けて準備してきた。

フレゼニウス総合大学(Hochschule Fresenius)は、この新しいテクノロジーがプラトーンの運転手に与える影響について、心理社会学や神経生理学の見地からの付随した研究を通して検討していく。

これにより、トラック運転手たちの重要な体験を研究に組み入れて、彼らの仕事のプロフィルをさらに深く発展させることが可能になる。

フレゼニウス総合大学の複雑保健医療研究所のディレクターであるクリスチャン・ハース(Christian Haas)教授は「可動性と輸送システムのデジタル化が、もたらすことは明らかだ。私たちの研究成果が、他のデジタル化された人間と機械の相互作用のより正確な理解と設計・構築にも寄与できると期待している」と述べている。

プラトーニングという用語は、最低2台のトラックが、高速道路で車間距離の短い一つの車列を組んで運行する路上車両活用システムを指し、技術的な運転支援・制御システムによって支えられている。

車両隊列(プラトーン)の全車両が、車両間情報通信を利用した電子的な”牽引棒”によって互いに結び付けられている。前を行くトラックがスピードと進路を決めて、その後に他の車両が続く仕組みとなっている。

最新ニュース