ワレニウス ウィルヘルムセン/LNGは使用せず、風力RoRo船開発目指す

2018年05月31日 

ワレニウス ウィルヘルムセン(WW)グループは5月31日、クレイグ・ヤシエンスキ グローバルCEOによる日本での現況や環境規制への対応等について説明した。

<クレイグ・ヤシエンスCEO>
クレイグ・ヤシエンスCEO

会社の概況をクレイグ・ヤシエンスCEOは「現在RoRo船は130隻保有し、13のターミナルを持ち、77の車両のプロセスセンターをグローバルで保有している。日本は車メーカー、機械メーカーも多く、重要視している市場だ。今後、規模拡大を図ることが顧客に対するサービスのアップにつながると考え、事業会社をグループとしてまとめた。まとめることで、柔軟性と効率性、スピード化が図れると思っている」と述べた。

<WWOのマイケル・ハイネカンプCOO>
WWOのマイケル・ハイネカンプCOO

また、ワレニウス ウィルヘルムセン オーシャン(WWO)のマイケル・ハイネカンプCOOは「WWOは自動車輸送のRoRo船が中心で全体の売り上げのうち76%を占めている。残りの24%がハイ&ヘビーの大きな機械類の売上だ。また、陸上業務である車両のプロセスセンター等の売上を担当するのがワレニウス ウィルヘルムセン ソリューション(WWS)」と話した。

日本では、このハイ&ヘビーの大きな機械類の売上が伸びており、第一四半期では28%の売上となっている。

環境面では、LNGを燃料に使わないと断言した。「ゼロエミッションに向け、LNGは長距離だと経済的にペイしない点、さらに化石燃料に違いはなく、CO2は減らない。違うやり方で目標を達成しようと思う。その一つが風力だ。流体力学の科学を総動員して海上に豊富にある風力を使いたいと考えている。問題は船のスピード。通常のRoRo船は16ノットで運行しているが、例えば10ノット程度のスピードで良いならば、その差を陸上で完成車をターミナルに保管するのではなく、RoRo船に直接保管するようにすれば時間的な遅れは取り戻せると踏んでいる」とクレイグ・ヤシエンスCEOは話したが、その詳細は今は公表できないとした。

なお、ワレニウス ウィルヘルムセングループは2017年4月地域ごとの事業会社5社を統合して生まれた会社。傘下に、RoRo船を運航するWWO、陸上での業務を担当するWWS、米国のRoRo船を運営するARC、韓国での自動車輸送を担うEUKORを持つ。RoRo船による自動車輸送、機械輸送を中心とし、157年の歴史を持つ。

日本でも、50年以上の実績があり、トヨタ、日産、ホンダを始めとした自動車メーカーや日立製作所、コマツを始めとする機械メーカ―の製品輸出に携わってきた。自動車・機械輸送では世界最大手の一つで、上場海運会社では上位5社に入っている。

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