NCA/定期整備で判断に甘さ、航行中に受けた損傷が航空事故に認定

2018年05月18日 

日本貨物航空(NCA)は5月18日、同社の運航便で、航行中に受けた損傷が航空事故に認定される事象が発生したと発表した。

<2017年1月22日の損傷部分>
2017年1月22日の損傷部分

<2018年3月27日の損傷部分>
2018年3月27日の損傷部分

発生したのは、2017年1月22日にシカゴ・オヘア国際空港と2018年3月27日にロサンゼルス‐サンフランシスコ間でのこと。2017年1月22日についてはボーイング747-8F型機(機番 JA11KZ)/便名:KZ192 シカゴ‐フランクフルト)、2018年3月27日についてはボーイング747-8F型機(機番 JA13KZ)/便名:KZ109 ロサンゼルス‐サンフランシスコ)。

機体の損傷状況は、2017年1月22日については、機体前部の外板に凹み(およそ縦25cm x 横23cm x 深さ0.635cm)、2018年3月27日については機体前部の外板に凹み(およそ縦12cm x 横5cm x 深さ0.025cm)。

概要によると、2017年1月22日シカゴ・オヘア空港離陸直後に鳥と衝突したため引き返し、到着後に機体の損傷が確認された。損傷の状況を詳細に点検の上、航空機製造者にも次回の定期整備で修理を実施することで安全上問題ないことを確認し運航した。

その後、2017年4月に実施の定期整備において、適切な修理を実施した。その際、その修理箇所の大きさ(およそ縦10㎝ x 横15cm)により「大修理」と区分すべきところ、誤って「小修理」と判断していたことが2018年5月17日に判明したため、航空法に基づき国土交通省に事故報告を行った。

2件目については、2018年3月27日にロサンゼルス国際空港を出発し、同28日にサンフランシスコ国際空港到着後の点検時に機体の損傷が確認された。成田空港に到着後、更なる詳細点検の上、航空機製造者にも次回の定期整備で修理を実施することで安全上問題ないことを確認し運航した。

その後、2018年5月に実施の定期整備において、適切な修理を実施。その際、その修理方法(縦通材の切り継ぎ)が「大修理」と区分されたことから、2018年5月17日に航空法に基づき国土交通省に事故報告を行った。

NCAではこの事象の発生を受け、再発防止に全力を挙げて取り組むとともに、更なる安全運航に努めていくとしている。

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