帝国データバンク/景気動向、運輸・倉庫は改善

2018年04月04日 

帝国データバンクは4月4日、2018年3月調査の「TDB 景気動向調査(全国)」を発表した。

調査によると、2018年3月の景気DIは前月比0.1ポイント増の50.4となり、2か月ぶりに改善した。国内景気は、輸出の好調や年度末需要がプラスとなった一方で、住宅建設の減少に加え、原材料価格が高水準で推移したことなども響き、足踏み状態となった。

世界的な保護貿易主義の高まりによる影響が懸念されるものの、今後の国内景気は企業部門の好調が続き、緩やかに拡大していくと見込まれるとしている。

「運輸・倉庫」は(50.5)となり、0.9ポイント増。3か月ぶりに改善。軽油やガソリンなど燃料価格の上昇が一服するなか、工事関連や引っ越しなど荷動きの活発化といった年度末需要が追い風となり、2か月ぶりに50台を回復した。

加えて、自動車輸出や石油製品輸入などの貿易取引額の拡大や、気温上昇によって野菜や果物の生育が進み出荷量が増えたこともプラスに働いた。

一方で、輸送需要が膨らんだことからドライバー不足の深刻度が増し、引っ越し受注や荷受けの制限につながった。

運輸・倉庫の現在の景況感は、「鋼材など一次産品の受注が好調。青果物も好調」(一般貨物自動車運送)、「農産品の作況が好調だった」(一般貨物自動車運送)、「年度末にかけて自動車部品製造の拡大が寄与した」(普通倉庫)、「輸出入とも物量が増加し、取り扱いの見積りなどの引き合いが増加傾向にある」(港湾運送)などの声。

先行きについては、「年度替わりで鋼材など一次産品、鋼材メーカーの新規製造設備への投資もあり、増産期待がある」(一般貨物自動車運送)、「まだまだ扱い量が増える見込みのため」(一般貨物自動車運送)の声がある中、「人手不足に解消の見込みがない」(一般乗用旅客自動車運送)、「燃料費の高騰がこの先も続く見込み」(利用運送)の不安の声もあった。

10業界中「運輸・倉庫」など7業界が改善、「建設」など3業界が悪化した。年度末需要が運輸など一部の業界で追い風となる一方、人件費や輸送費に加え、食品や鋼材などの原材料価格も上昇し仕入れ単価 DI が3年3か月ぶりに60台となるなど、企業収益を圧迫した。

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