物流最前線/きくや美粧堂、美容室の物販に物流改革

2017年09月15日 

物流最前線きくや美粧堂

きくや美粧堂は美容室のトータルサポートを行う大手美容ディーラーだ。全国に31か所の営業拠点を持ち、東西2か所の物流拠点を運営する。

8月18日、東の物流拠点をTRCの物流ビルA棟から新しいB棟に移し本格稼働を開始した。9月7日には関係者を集めた内覧会を開催。

増保利行社長はこの移転について「新しいサービスを充実・開拓すること、そして今後の配送についての不安の解消」の2点を挙げた。その解決策を立案したサプライチェーン部の大久保尚彦部長と松丸忠広マネージャーに話を聞いた。

<きくや美粧堂がイースト・ロジスティクスを構えるTRC物流ビルB棟>
きくや美粧堂がイースト・ロジスティクスを構えるTRC物流ビルB棟

<増保利行社長>
増保利行社長

<大久保尚彦部長>
大久保尚彦部長

全国24万店舗の美容室を物流でサポート

「今後、20~30年後、注文しても商品がなかなか届かない状況がくるかもしれないですよ」と、きくや美粧堂の増保利行社長はさらりと言った。これは社会的問題になっている少子高齢化による労働力人口の減少、ドライバー不足を受けての発言だ。

さらに「今後日本の人口は減少することが確実だけに、美容室への販売だけでなく、美容室での顧客に向けた物販のサポートも行っていきたい。そのために美容室からの要望に物流面からも的確に応えられる体制を作っていきたい」と話した。

日本全国で美容室は約24万店舗あるという。美容ディーラーは大小含めて約1000社、そのうち全国をカバーできる企業は4~5社だ。ほとんどが、中小で数人規模の企業や、家族経営の企業も多いという。ここ数年話題となっている個人商店の廃業と同様に、後継ぎ問題などで今後廃業する企業も出ると予測され、そうするとそこが担当していた美容室店舗への配送も新たに必要になってくる。

そのため、物流面での改革は会社としても最重要事項だと言う。きくや美粧堂では北は仙台から南は鹿児島まで全国31か所に営業拠点を持ち、全国の美容室向けに美容商材や美容機器の販売を行っている。この物流部門を担っているのが西と東に設けているロジスティクスセンターだ。

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