JICA/シハヌークビル港を拡張、カンボジアの物流環境を改善

2017年08月08日 

国際協力機構(JICA)は8月8日、「シハヌークビル港新コンテナターミナル整備事業」を対象として235億200万円を限度とする円借款貸付契約に調印したと発表した。

この事業は、シハヌークビル港において、新コンテナターミナルを整備し同港の貨物取扱能力を向上させることにより、カンボジアの物流環境の改善と貿易促進に寄与することを目的としている。

事業の貸付資金はコンテナターミナルやアクセス道路の整備、航路や泊地の浚渫等に関する土木工事、コンテナを取り扱う荷役機械等の調達、コンサルティング・サービスに充当される。

カンボジアで唯一の大水深港であるシハヌークビル港は、カンボジア経済を支える重要な物流拠点。さらに同港は日本が重点的に支援している南部経済回廊の要所に位置し、ASEAN全体の物流の中継基地となることが期待されている。

しかし、カンボジアでは堅調な経済成長や製造業の発展を背景にコンテナ貨物取扱需要が急伸しており、近い将来、同港のコンテナ取扱能力を上回ることが見込まれている。

事業の実施により、同港のコンテナ貨物取扱能力が約45万TEU増加し、現在の取扱能力の1.5倍以上になる。

また、現在国際海運市場で主流化しつつある大型船の入港が可能になり、輸送コストの削減にもつながることが期待されている。

日本は1999年以降、同港のインフラ整備及び運営能力強化を継続的に支援しており、本年6月には、港の運営を行うシハヌークビル港湾公社の新規公開株式のうち戦略投資家への割当分を取得した。

今後も技術協力、有償資金協力、無償資金協力を通じて、同港のインフラ整備、港湾運営の効率化、国際競争力の強化に協力し、カンボジアと周辺地域の物流環境の改善に貢献していくとしている。

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