物流ロボティクス時代/accaとGeek+の挑戦

2017年07月24日 

現在、全ての産業でAI、ロボット、IoT化が進んでいるが、物流業界でもその導入は急速に盛り上がっている。アマゾン、モノタロウ等の物流施設ではすでにロボットが動き回る最先端の物流現場を実現している。

そこに、プロロジスパーク千葉ニュータウンに拠点を構えるECフルフィルメントのアッカ・インターナショナルがピッキングロボットGeek+(ギークプラス)の「EVE」(イヴ)を国内初導入し、ワンストップの物流システムを構築している。両社の社長に、導入の経緯とその効果、そして今後の展開を聞いた。

<アッカ・インターナショナル加藤大和 代表取締役社長>
アッカ・インターナショナル加藤大和 代表取締役社長

<GeeK+(日本法人) 佐藤智裕 代表取締役社長>
GeeK+(日本法人) 佐藤智裕 代表取締役社長

ALISとGeek+で倉庫に大きな付加価値

「売れるECを創る通販工場」をキャッチフレーズにバックヤード業務をワンストップで提供するフルフィルメントサポートで業績を伸ばしてきたアッカ・インターナショナル。プロロジスが2016年5月に竣工した「プロロジスパーク千葉ニュータウン」5階に当初から入居している。

アッカ・インターナショナルの加藤社長は「ちょうど入居して1年が過ぎました。この施設も1階がアルペンさん、2階~4階がZOZOTOWNさん、そして5階にアッカとすべて埋まっています。当初は危惧していましたが、ECの伸び、付加価値を倉庫に付けることでその利便性と生産性を理解されると埋まるのが非常に早かったですね」と振り返る。

<アッカが入居するプロロジスパーク千葉ニュータウン>
アッカが入居するプロロジスパーク千葉ニュータウン

その付加価値の一つが「ALIS」(アリス)だ。「ALIS」とは商品データ+在庫一元管理システムのシステム名称。商品在庫を一元管理し、複数の販売チャネルへ在庫連携を可能にする。最適な在庫配分を行えるよう在庫配分エンジンを使用し、販売状況に応じ連携先の販売チャネルごとに最適な在庫配分を行う。

「ALIS」システムは現在、アマゾン、ルミネ、ZOZOTOWN、丸井とも連携しているという。加藤社長は「このシステムはまさに倉庫に在庫を持つだけで、販売に際して在庫を動かさずに済むものなのです」と話す。

さらに「いろいろな販売チャネルを束ねることで、倉庫に保管している在庫の消化率を高めることにより、一層、在庫を集めようという意識が高くなるため、メーカーが通販用と店舗用に在庫を分けていたものを1つにしたことで、消化率はさらに高まります。実際に商品の消化スピードに在庫の数が追い付かなくなりました。通販用の商品では足らなくなり、店頭在庫分まで通販で売ることになったのです。そうすると、今度は人気商品が店頭から根こそぎ消えたことから、問題になりました。今は、BtoBで大きく囲っていた商品をALISでつなぐことで対応しています」と加藤社長。

このシステムを導入してから、顧客にとっては商品がすぐ手に入る、メーカーにとっては在庫が減少する、物流事業者には無駄な商品の出し入れがなくなるといった効果を生んでいるという。

「ALIS」は24時間、365日稼働するもので、システムダウンは今のところ1度もない。加藤社長は「今、ALISを使いたいといわれても、来年の夏まで予約で埋まっています。クオリティを落としてまで引き受けることはできませんし、既存顧客からの要望もたくさんあるので、もし「ALIS」を使いたい場合は待っていただければぜひやらせてほしいと答えています。そして、これがピッキングロボットGeek+EVE導入につながる伏線となりました」とGeek+EVE導入の経緯を話し出した。

<ささげ業務の一つ、撮影現場>
ささげ業務の一つ、撮影現場

<メイクルームも重要な場所>
メイクルームも重要な場所

<EVEを導入していないエリア>
EVEを導入していないエリア

<EVEを導入していないエリアでは商品の場所を覚えるのも一苦労>
EVEを導入していないエリアでは商品の場所を覚えるのも一苦労

<導入したピッキングロボットEVE>
導入したピッキングロボットEVE

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