UPS/アジアのハイテク企業のサプライチェーンの動向調査結果を発表

2011年12月23日 

UPSは12月22日、アジアのハイテク企業のサプライチェーンに関する動向調査を実施し、その結果を発表した。

それによると、日本のハイテク企業の調達先が今後、国内から東南アジアをはじめとするアジアの諸外国へ急速に移行していく動向が明らかになった。

さらに日本のハイテク企業のサプライチェーンは、「コスト」と「セキュリティ・リスク」の影響が最も大きく、他のアジア諸国に比べて高コストなビジネス環境と、震災を経験した日本企業が持つ高い危機感を反映した結果となった。

調査対象の日本企業は、国内での調達は現在の96%から3~5年後には53%と半分近くに減る一方で、タイ、マレーシア、香港、シンガポールなどのアジア成熟国からの調達は現在の9%から24%と3倍近く増加すると回答。

またアジア全体でも同様に、日本からの調達が減少する一方、アジア成熟国、さらにフィリピン、ベトナムを含むアジア新興国からの調達が増えると見込まれている。

サプライチェーンでのコスト管理は、今回調査対象となったアジアのハイテク企業にとって、重要な課題であるという結果が出ている。

過去2年間のサプライチェーンに関する最優先事項として、アジアのハイテク企業の約半数が「サプライチェーンの総コスト削減」を挙げており、他の項目を大きく引き離している。

中でも日本企業のコスト意識は高く、最優先事項に挙げた企業が68.9%と、アジア平均を大きく上回っており、アジア諸国の中でも特に高コストな日本のビジネス環境で企業が直面する厳しいプレッシャーが窺える結果となった。

コストと並び、今後サプライチェーンに最も影響を与える要因として日本のハイテク企業が挙げているのが「セキュリティ・リスク」。日本企業の20%が第1要因として挙げており、第2、第3要因として挙げている割合を含めると、比率は実に60%にのぼる。

アジア全体では、同項目が選ばれる比率は、第1要因として6.9%、第2、第3要因を含めても31.5%にとどまっており、被災地である日本との意識格差が顕著となっている。

また現在のサプライチェーンの課題として「リスク管理・セキュリティ」が最も多くの票を集めている。これは日本とアジア全体共通の結果だが、その他の項目において日本がアジア平均を大きく下回っているのに対し、「リスク管理・セキュリティ」のみアジア平均を約5ポイント上回っており、ここでも日本のハイテク企業の危機感が特に高いことが分かる、としている。

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