日本郵船、常石造船/居住区の風圧抵抗を10%低減、新省エネ技術開発

2011年07月04日 

日本郵船と常石造船は7月4日、船舶が走行時に受ける居住区の風圧抵抗を低減する新たな省エネ技術「MT-COWL」を共同開発したと発表した。

<居住区正面写真>
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<付加物のプロトタイプのCGイメージ画>
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模型による風洞実験では、風圧抵抗を約10%低減する効果が認められた。18万トン級ばら積み貨物船に適用すると、従来よりも燃料効率が向上し二酸化炭素(CO2)排出量を年間520トン削減する効果が期待できる。

新しい省エネ技術「MT-COWL」は、居住区のブリッジウイング部と支柱の前面に箱形の付加物を取り付けることで隅切り形状を実現し、風圧抵抗を低減する効果を得ている。

これまでも居住区の風圧を減らすため「隅切り」などの形状を開発し、居住区の前面面積の比較的大きな18万トン型ばら積み貨物船に導入してきたが、ブリッジウイング部と支柱部の前面面積が居住区全体のおよそ30%を占めることに着目し、さらなる風圧低減を目指して開発した。

日本郵船と常石造船は、7月4日に竣工した日本郵船発注の18万トン型ばら積み貨物船「CARDINALカーディナル VICTORYヴィクトリー」に「MT-COWL」のプロトタイプを搭載し、試運転で実証実験を実施した。

今後は新造船や既存船への適用を視野に入れ、実験で採取した測定結果を分析し、さらなる研究開発に活用していくとしている。

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