三菱レイヨンとSGL社(ドイツ)は炭素繊維プレカーサーの製造・販売を目的とする合弁会社を設立した。
自動車用途において炭素繊維複合材料を本格展開する目的でドイツの大手自動車メーカーBMWグループがSGL社とSGL Automotive Carbon Fibersを2010年1月に設立したのに伴い、同社への炭素繊維原料であるプレカーサーの長期安定供給を目的に設立した。
SGL Automotive Carbon Fibersは供給されたプレカーサーから、BMWが2015年までに発売を予定している電気自動車の基幹部品用炭素繊維を製造する。
合弁会社への出資比率は三菱レイヨンが66.66%、SGL社が33.34%、製造拠点は三菱レイヨン大竹事業所内。商業生産開始は2011年4月で、生産能力は、当初3年間に7000トン/年規模まで高める予定。
合弁会社の概要>
社名:MRC-SGLプレカーサー(株)
社長:小野貴弘
所在地:東京都港区港南1-6-41
製造所:広島県大竹市御幸町20-1
資本金:1500万円
設立:2010年4月30日