国分／神奈川流通センター完成、食品、酒類一体の複合業態向け

国分（株）の首都圏神奈川エリアの大型汎用センターである神奈川流通センターが完成し、９月１０日より稼動する。
首都圏の物流体制は、母船型大型汎用センターと専用センター群の設置による「船団型物流センター配置」によって全体の効率化を図るべく、統廃合を進めている。
神奈川流通センターは、南部エリアの稲毛センター（千葉県稲毛区）に次ぐ、神奈川エリアのセンターとして設置し、食品、酒類一体の複合業態向け大型汎用センター。
大型汎用センターの複雑なオペレーションを人、物、情報の最適な組み合わせによって、ローコストで高品質な物流機能を発揮する汎用型物流フォーマットの確立を目指す。
神奈川流通センター稼動に伴い、汎用センターの座間センター（９６９坪）と新厚木センター（１ ３７２坪）を統合する
■神奈川流通センターの概要
所在地：神奈川県厚木市金田１０７３
センターの規模：
敷地面積１８ ２０９㎡
延床面積１４ ４００㎡
（１Ｆ：７ ２００㎡）
倉庫６ ８９８㎡
冷蔵庫６４㎡
事務所２３７㎡
（２Ｆ：７ ２００㎡）
倉庫６ ５０６㎡
ワイン庫５４㎡
事務所５５７㎡
ＶＭＣ８２㎡
（ＶＭＣ…ビジュアル・マーチャンダイジング・センター）
・配送エリア：神奈川県全域および一部東京都
・対応業態：量販店・ＣＶＳ（３２企業・約８００店舗）
・取扱商品：加工食品・酒類・麦酒・その他
・最大在庫保有可能数：約２０万ケース
・出荷バース接車台数：３０台
情報設備
・ＷＩＮＧ－ＮＴサーバー
・物流統合サーバー（ＷＭＳ）
・ネットワーク・パソコン：２０台
物流設備・機器
・デジタルピッキングシステム２系列（表示器：約３ ０００基）
・出荷検品機能２系列（検品端末：１２基）
・コンベアシステム２系列（約３００ｍ）
・無線ピッキングカート２７台
・無線ハンディーシステム１０台
・ラベル発行機５台
・小型ラベル発行機１２台
・ＢＴ車（商品搬送用）１５台
・パレットラック２８１基
・ボードラック１９１基
・フローラック３０基
・中量ラック４９８基
・小分けリザーブラック１８４基
・パレット垂直搬送機２基
・簡易昇降機４基
・エレベータ１基
■センターの機能
1.入荷検品
・無線ピッキングカートのスキャナーを活用した入荷検品
・入荷時の入荷許容日チェック、及び賞味期限の逆転チェック機能
2.高精度ピッキング機能
・得意先の業態に応じた集荷体制を確立
①ケース商品は、シールを活用したシールピッキング
②小分け商品は、量販店では無線ピッキングカートを、ＣＶＳではスピードを重視したデジタルピッキングシステムを採用
3.出荷検品
・ケース商品はハンディーターミナルによるスキャン検品
・ＣＶＳ小分け商品は、レジ方式の検品端末にて全品スキャン検品
・量販店小分け商品は、無線ピッキングカートによる集荷時検品
4.マテハン総合管理機能
・ＷＭＳの導入により、複雑な汎用センター業務の一元管理を実現
・業務の指示・進捗をコントロールし、作業を効率化
5.生産性管理
・ＷＭＳの導入により、作業生産性データを管理し、最適な要員配置を決定
6.自動発注機能
・自動発注システムの導入により、最適な在庫量を維持
7.品質管理機能
・紫外線吸収膜付蛍光管を使用した品質劣化を防止するワイン庫の設置
8.庫内搬送機能
・商品搬送用ＢＴ車の活用により、商品移動作業を効率化
9.棚割シミュレーション機能
・店頭棚割シミュレーション機能を持ったビジュアル・マーチャンダイジング・センターを併設
10.庫内作業環境
・作業環境を重視したエアーベンチレーションシステムの採用
・屋根・壁面への高断熱材の使用により、快適な庫内環境の維持