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三菱地所の物流戦略

2017年07月11日/物流最前線

マーケットの将来を見据えた次なる戦略を策定

―― 今後の開発について、例えば圏央道沿いは。
細包 まだ、三菱地所の圏央道沿いの物件はありませんが、圏央道がほぼ全通したことから、非常に魅力的なエリアだと思います。利便性が飛躍的に増していることから、引き続き情報の収集に努めていくつもりです。

―― 湾岸部では。
細包 三菱地所は2016年に東京流通センター(TRC)を連結子会社化しています。6月30日には物流ビルB棟が竣工を迎えましたが、平和島という立地は、まさに物流施設業界の丸の内といったような場所だと思っています。また、TRCは1967年から物流施設事業に取り組んでいて、物流施設の経験やノウハウも豊富なため、同社とのシナジー効果も発揮していきたいと思っています。

―― アメニティの充実、IoT化、ロボット化への対応では。
細包 時代の変化や技術の進歩に応じて、物流施設も様々に変化していくと思いますが、三菱地所としては、施設内で働く「人」がいかに快適に、いかに効率的に働ける施設を提供することが一番大切だと考えています。そのためにも、今後も様々な視点で開発計画を考えていく必要があると思います。

―― やるべきことは多いですね。
細包 そうですね。また、今後の展開を見据えたエリア戦略もしっかりと構築していく必要があると感じています。三大都市圏を中心に据えていますが、より綿密に市場調査を行い各エリアの需要ボリュームを精査していくことが、今後より一層重要になると思っています。

―― 今後の展開が楽しみです。ところで、忙しい中、細包さんのストレス解消法とは。
細包 よく歩きます。建物や街、施設の中にどのような人がいて、どのように動いているのかを見ることが好きです。街の魅力の3要素は、連続していること、集積していること、多様性があることです。デベロッパーとしての仕事の延長かもしれませんが、楽しいですね。欧州の街が好きで、特にイタリアのベニスは素晴らしいと思っています。

<細包 憲志執行役常務>
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■プロフィール
細包 憲志(ほそかね けんじ)
生年月日: 1961年2月3日生

学歴
1984年3月:慶應義塾大学経済学部卒業
職歴
1990年7月:三菱地所入社
2002年4月:ビル開発企画部副長
2008年4月:ビルアセット開発部副長
2009年4月:ビルアセット開発部担当部長
(兼)ビルソリューション推進室
2010年4月:都市計画事業室長
2013年4月:ビルアセット開発部長
2014年4月:執行役員丸の内開発部長
2015年4月:執行役員横浜支店長
2017年4月:執行役常務
生活産業不動産業務企画部、商業施設運営事業部、
商業施設開発部、商業施設営業部、物流施設事業部担当

■三菱地所
http://www.mec.co.jp/j/service/distribution/index.html?id=fs

■ロジクロス
http://www.logicross.jp/

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