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三菱日立パワーシステムズ/石炭ガス化炉工場が竣工、物流効率化も

2017年06月15日/生産

三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は6月13日、長崎工場(長崎市)で石炭ガス化複合発電(IGCC)プラントの主要設備を製作する石炭ガス化炉工場を完成させ、石炭ガス化炉の製造作業を開始したと発表した。

<製造を開始した石炭ガス化炉容器>
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次世代の高効率石炭火力発電技術であるIGCCの一貫生産体制を長崎工場に構築することができた。

石炭ガス化炉は、勿来(なこそ)IGCCパワー合同会社が福島県いわき市で建設している出力54万kWのIGCC施設向けで、2018年6月から順次出荷する計画。

石炭を効率良くガス化するためには、高温高圧の環境が必要で、石炭ガス化炉は、高温に耐えうるガス化装置と、それを高圧にするための圧力容器から構成している。

石炭ガス化炉工場は、高温高圧に対応した製品を製作するために、従来の石炭焚き火力発電向けボイラー製造により培った溶接などの要素技術に加え、新たに独自開発した自動溶接装置、ITを駆使した生産方式を導入した。

製造を開始した石炭ガス化炉は、工期短縮を目的に、輸送できる最大重量までモジュール化(ガス化装置と圧力容器の一体化)した後、建設現地へ輸送し、据付工事を行う。

IGCCは、ガス化炉で石炭をガス化し、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた高効率のコンバインドサイクル方式で発電することで、従来の石炭焚き火力発電に比べ、発電効率を飛躍的に向上させ、CO2排出低減にも寄与する画期的な火力発電システム。

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