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UPS/中国大手と合弁会社設立、中国ネットワーク強化

2017年05月26日/国際

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UPSと中国S.F.エクスプレスの親会社である順豊控股(以下:順豊)は5月26日、合弁会社設立と国際輸送サービスの開発と提供に共同で取り組む計画を発表した。

合弁会社は、世界最大かつ最速の成長率を誇る中国の小口貨物輸送市場において1万3000か所を超えるサービス拠点を持つ順豊の広範なネットワークの強みと、UPSの220以上の国や地域をつなぐ世界最大規模の統合されたグローバルネットワークを結び付けることになる。

両社の輸送ネットワークを連携させることにより、お客様がご利用可能なサービスエリア、輸送ルートのオプション、輸送能力、輸送時間やサービスのオプションなどが広がる。

合弁会社は当初、共同サービスの対象を中国発米国向けの路線で展開するが、将来的には他の国や地域にも拡大する計画。

順豊は中国大手のエクスプレス輸送会社で、中国全土をカバーする広範なネットワークと包括的なサービス体制を有し、中国の小口貨物市場においてもっとも高いブランド認知度を誇る。

<S.F.エクスプレスの貨物が配送バンに積み込まれている>
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<中国・上海で航空貨物コンテナに輸出貨物を積載するUPSスタッフ>
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<上海浦東国際空港で航空機に貨物を積載するUPSスタッフ>
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UPSアジア太平洋地域プレジデントのロス・マッカローは「合弁会社は、国際貿易を行っている、または行いたいと考えている中国のお客様に優位なメリットを提供する。両社共同での取り組みによる新しい物流サービスは、B2BとB2C双方のお客様の越境貿易の簡素化と促進を実現する」と説明する。

順豊のグループ・バイスプレジデントであるアラン・ウォンは「中国は、eコマース市場の規模や成長率、普及率、モバイルビジネスの利用率において世界をリードしている。インターネットに精通した消費者層が急速に拡大していることもあり、順豊とUPSが協力して物流業界の革新に取り組むことが急務となっています。両社の目標は、中国のお客様が世界で成功するための競争優位性を高めることです。」と述べている。

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