LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





飛島建設/非常食の循環システム付き宅配ロッカー開発

2017年05月22日/IT・機器

飛島建設、E&CS、フルタイムシステム、生活協同組合パルシステム東京の4社は5月19日、業務提携を行い、非常食の循環システム付き宅配ロッカー「イーパルボックス」を共同開発したと発表した。

<イーパルボックスの概要図>
20170522tobishima1 500x285 - 飛島建設/非常食の循環システム付き宅配ロッカー開発

<宅配ボックスとイーパルボックスの組み合わせ例>
20170522tobishima2 500x289 - 飛島建設/非常食の循環システム付き宅配ロッカー開発

イーパルボックスは、防災備蓄品の普及、効率的活用と宅配便の再配達を削減し、地震時には非常食を提供する防災ロッカーソリューションを備えた宅配ロッカー。

機能面では、宅配ロッカーに防災機能を付加させ、非常食を日常食として販売する自販機能を装備。非常食を日常的に販売し循環させることで、賞味期限切れ処分による無駄を削減する。

大地震時は、非常食販売ロッカー扉の自動開放により、非常食の提供が可能。

宅配ロッカー利用(荷物の受取、引渡の両機能を備え、再配達の削減と高い利便性を実現)ができ、AED専用BOXも設置。

オプションでAEDの状態を24時間365日監視することにより、バッテリー切れ、使用期限切れなどを防ぐことができる。

イーパルボックスは、これまでの宅配ボックスの機能に防災機能を加え、さらに、日常食として非常食を販売することにより循環させ、非常時はこの食料を自動開放により提供する。

イーパルボックスは、従来同様、集合住宅への設置をはじめ、新しい提案としてビル内に設置することで、企業でのBCP(Business Continuity Plan)の一環として効果を発揮する。導入により、建物の付加価値を向上させ、地域防災の一部の機能を担う。

集合住宅や企業ではこれまで、非常食を目につきにくい倉庫にしまい込み、担当者以外はどこにあるか状況把握がされていないことが多く、結果として期限切れ処分による無駄が発生していた。

今回、イーパルボックスを人の目に触れる場所に設置し、日常食として自動販売する循環システムにより、非常食の期限切れ処分の削減が可能となる。食品はパルシステム東京の提供のため、使用者はパルシステム東京の組合員になることで、美味しいランチや夜食などの日常食として販売できる

大型地震時には、扉を自動開放することで、誰でもすぐに非常食を手にすることが可能となる。さらに、個人的な宅配便を会社で受け取ることが困難な企業でも、会社内の宅配ボックス設置により個人的な荷物を受け取ることができる。また、宅配業者への荷物引渡も可能となり、一人暮らし、共働きの社員にとって利便性が向上する。

これまで、宅配ボックスの企業内設置は、費用の負担から普及されていなかった。

イーパルボックスは、非常食の自動販売としての活用と循環システムによる廃棄処分費用削減により、トータルコストが低下し、宅配ボックスの購入費用を補い、集合住宅や企業での導入が可能となる。

関連記事

IT・機器に関する最新ニュース

最新ニュース