消防庁/アスクルの倉庫火災、火災発生時の初動体制で課題

2017年05月19日 

消防庁は5月12日、「埼玉県三芳町倉庫火災を踏まえた防火対策及び消防活動のあり方に関する検討会」の第3回議事内容を公表した。

大規模倉庫における初期火災の拡大防止策について、感知器及び電線の耐熱性実験の結果について、防火シャッターをまたぐコンベヤの可動方式、事業所における火災発生時の初動対応の実効性向上策のあり方を挙げている。

感知器と電線の耐熱性実験の結果では、防火シャッターが閉鎖しなかった原因として、倉庫の一部に用いられていたアナログ感知器が設置された区画の電線がショートし、結果として、系統全体の伝送線の機能が喪失したことが想定されている。

現地調査や耐火炉実験の結果によると、シャッターの不作動を引き起こす伝送線異常の原因は、感知器取り付け部付近の電線のショートによるものと推測。

その対策として、感知器取り付け部付近の電線のショートを防ぐためには、それぞれの部位における課題を踏まえて、対策を図ることが効果的としている。

事業所における火災発生時の初動対応の実効性向上策のあり方では、今回の火災では、屋外消火栓設備を使用した際、ポンプの起動操作が行われず、初期消火に十分な放水量が得られなかったと考えられる(推定)。

また、今回の火災では、火災発生を現認した時点で119番通報が行われなかったと考えられる(推定)。さらに、今回の火災では、無線の活用や各階の避難誘導班の連携などにより、在館者421名全員が屋外に避難したとしている。

そのため、今後実火災の具体的な状況を想定した避難訓練を定期的に実施すること。具体的な訓練の方法を示して、事業所における火災発生時の初動対応の実効性を高めることが必要(関係団体から周知するとともに消防本部による指導を徹底)としている。

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