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MonotaRO/自律搬送型ロボット導入の新物流拠点、本格稼働

2017年04月12日/物流施設

MonotaROは4月12日、2月に茨城県笠間市に竣工した新物流拠点「笠間ディストリビューションセンター」(笠間DC)の本格稼働に合わせ、内部を公開した。

<笠間DC外観>
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<道路側(海軍道路)から見た笠間DC外観>
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施設は、平屋建て、延床面積約5万6200m2、出荷能力は一日あたり最大約4万件。

立地はJR常磐線友部駅から車で約10分、映画などで撮影によく使用されている「筑波海軍航空隊」のあった場所に隣接している。

新センターの開設により、2014年7月に稼働を開始した「尼崎ディストリビューションセンター」(尼崎DC)と合わせて業界最大規模となる50万点超の在庫保有を計画し、これまで以上に多くの商品を迅速に顧客のもとへ届けることが可能となる。

自律搬送型ロボットなどを活用したオペレーションの自動化・省力化を推進し、従来の2倍の出荷能力・生産性向上を実現する。

尼崎DCが西日本エリア、笠間DCが東日本エリアを受け持つことになり、宮城県仙台市に2011年5月に開設した多賀城ディストリビューションセンターはこの5月に閉鎖予定となっている。

<商品棚を運搬するRacrew>
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<上部から見たRacrewの動き>
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<Racrewを利用してのピッキング>
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<出荷ソーター>
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笠間DCの大きな特徴は、日立製作所製の自立搬送型ロボット「Racrew」(ラックル)の導入。

ピッキング作業の約半分が作業員の歩行と言われているが、ラックルはピッキング作業の軽減化と効率化を進めるため採用した。

建物を平屋建てで、垂直の動きを無くして平面化することで、人とモノの動きを整流化させ、効率化を図る試み。

Racrewは、ピッキング作業時に人の元へ「モノ」を運んでくる。これまで、ピッキング作業では1日あたり10㎞程度歩いていたと計算されているが、従業員はほぼ歩くことがなくなり、出荷能力は約2倍の生産性を見込んでいる。

「Racrew」は、およそ30分から60分程度動き、その都度自動で充電スペースに戻り、自主的に充電する。

笠間DCの本格スタートで、尼崎DCを合わせて、売上1500億円(2016年696億円)の体制が整ったという。

<MonotaROの鈴木雅哉社長>
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立地と自立搬送型ロボットに日立製作所を選んだ理由を、鈴木雅哉社長は「立地は、3年ほど前から探していたが、建設コストも考え平屋建てを想定していたので、なるべく広大な土地が欲しかった。圏央道沿いは競争が激しく、価格も高騰していた。北関東自動車道沿いで元畜産試験場だったこの土地は約6掛程度の価格だった。自律搬送型ロボットに日立さんを選んだのは、性能的に他社製と変わらず、ソフト面でも豊富な経験があり、信頼性も高いことから選定した」と説明した。

「当初危惧していた従業員募集では、200名の募集に400名の応募があり、これから面接となる。地域の人たちは車を一人1台所有している環境なので、通勤には困らないようで、水戸市あたりからも約30分で来られる場所」と語った。

さらに、アスクルの火災について、「尼崎DCも笠間DCも消防署の点検を受けた。注意点はなかったが、企業として火災予防に厳粛に取り組む。危険物貯蔵庫も笠間DCには3棟別棟に備えているが、危険物量のチェックは毎日行い、日々のオペレーションでも整理整頓など当たり前かもしれないが、訓練を積み重ねていきたい」と述べた。

■笠間ディストリビューションセンター概要
所在地:茨城県笠間市平町1877-3
構造:鉄筋構造平屋建て
延床面積:約5万6200m2
出荷能力:一日あたり最大約4万件
主な導入設備: 自律搬送型ロボット Racrew、自動製函機/封緘機
雇用人数:2017年は200名程度を予定。以降は稼働拡大に応じて増加予定。

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