JR貨物は3月31日、リスク管理体制の整備、海外事業展開の強化、円滑な業務運営、顧客サービスレベルの向上等を目的として、4月1日付の組織改正を発表した。
組織の新設では、リスク統括本部を新設する。
JR貨物でのリスク管理体制の全体把握を行うリスク統括本部を新設し、コンプライアンス・法務室と危機管理室を同本部の配下に置き、リスクに関する一元的な対応を行うことにする。
海外事業室の鉄道ロジスティクス本部内組織へ移管する。
現在の経営統括本部の一部署から鉄道ロジスティクス本部の一部署とすることで、その位置づけを明確化する。
鉄道ロジスティクス本部に電波管理室を新設する。
より一層厳正に無線設備を管理していくことが必要であるため、無線設備に係る全ての業務を一元的に管理する専門部署として鉄道ロジスティクス本部内に電波管理室を設置する。
営業開発室の営業部内組織化を図る。
国内大口顧客を担当する営業部各業種別グループとの連携を一層強化することが極めて重要であることから、営業開発室を営業部内の室とし、連携強化を図る。
経営企画部にグループ経営戦略室と経営自立推進室を新設する。
現在の経営企画部グループ経営推進グループと経営計画グループを統合した上でグループ経営戦略室を新設する。
企業の社会的責任を果たす体制の構築についても検討していくことを目的に、経営企画部内に経営自立推進室を新設する。
情報システム部に情報セキュリティ対策室を新設する。
グループ会社を含む全社に対し、継続的なセキュリティ対策の推進、社員に対する教育や訓練、重大なインシデント発生時の適切な意思決定の仕組みなど、情報セキュリティ管理態勢の整備、構築を行う情報セキュリティ対策室を情報システム部内に新設する。