日通総研/2017年度の総輸送量は0.1%減

2017年03月30日 

日通総合研究所は3月29日、2017年度の経済と貨物輸送の見通し(改訂)を発表した。

貨物輸送のうち、国内貨物輸送は、2016年度は、住宅投資の増加などを背景に建設関連貨物が予想外に堅調に推移。

一般機械、鉄鋼などの減少から生産関連貨物が小幅なマイナスとなる一方、消費関連貨物の増加もあって、総輸送量は0.5%増と5年ぶりのプラスに。

2017年度は、消費関連貨物に小幅ながら増加が期待できるほか、設備投資や鉱工業生産のプラスを受け、生産関連貨物も持ち直しへ。

一方、住宅投資の減少などに伴い建設関連貨物はマイナスに。総輸送量は0.1%減と微減になるものの、一般貨物は小幅ながら引き続き増加と予測。

国際貨物輸送は、2016年10~12月期の伸びは、プラスへ転換した7~9月期(2.2%増)を上回った模様。

2016年度下期は、世界経済の持ち直しを受け、上期から増加幅が拡大。方面別では、中国、ASEAN向けで増勢が拡大、米国、EU向けも底堅い荷動きが継続。

品目別では、低迷が続いてきた一般機械の荷動きが回復し、電気機械も好調を持続。化学製品・プラスチックも堅調に推移し、年度全体では2.1%の増加に。

2017年度については、世界経済の回復基調のもとで、上期は引き続き堅調な荷動きに。下期は前年度下期における急増の反動等により、伸び率の鈍化が予想される。

アジア向けは年度を通じて好調な荷動きが見込まれるが、米国、欧州向けでは保護主義台頭による貿易停滞や、円高基調が押し下げ要因に。年度全体では1.7%増と予測。前年度の伸びを下回るものの、2年連続のプラスになるとしている。

国際航空貨物については、輸出の2016年度下期は、全体の7割超を占めるアジア線が20%台の大幅増となり、太平洋線もプラスに転換。下期全体では、上期(6.2%増)を上回る2桁台の伸びが見込まれる。

2017年度は主力のアジア線が高水準の伸びを継続、前年度から引き続きけん引役となる。太平洋線はプラスを維持するものの、自動車関連の需要一巡等により伸びが鈍化。

2017年度は全体で8.8%の増加と予測。2年連続のプラスに。前年度下期における大幅増の反動により、伸び率は1桁台に低下。

輸入の2016年度下期は食料品を中心に消費財の回復傾向が鮮明となり、生鮮食料品では国内天候不良の影響で野菜類の緊急輸入特需による押上げ効果が発生。

低迷が続いてきた電機・電子関連の荷動きも回復し、下期全体ではプラス幅は10%近くに拡大する見込み。

2017年度は、個人消費に前年度以上の伸びが見込まれるため、食料品、衣料品等の消費財は堅調な荷動きが予想される。設備投資も前年度に引き続き増勢を維持することから、半導体等電子部品、機械部品等の生産用部材も増加基調が鮮明に。

2017年度は全体で5.4%の増加と予測。2年連続のプラスになるとみている。

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