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JICA/リベリア向け無償資金贈与、物流改善に貢献

2017年03月21日/国際

JICA(国際協力機構)は3月21日、リベリア共和国政府との間で、「第二次モンロビア首都圏ソマリアドライブ復旧計画」を対象として52億2000万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結したと発表した。

モンロビア首都圏の幹線道路であるソマリアドライブの既存2車線道路の改修工事を実施する。

2008年~2009年にJICAが支援した「モンロビア都市施設復旧・復興整備マスタープラン策定調査」の中で優先度の高い事業として提案され、リベリア政府が実施を決定した。

リベリアは、1989年から2003年まで内戦が続き、その間、幹線道路の多くが損壊した。さらに、内戦の影響で道路維持管理も十分になされなかったため、内戦による物理的な被害を受けなかった道路も老朽化が進行した。

内戦終結後、幹線道路の改修が進められたが、2014年に発生したエボラ出血熱の蔓延を受け、リベリア経済が一時停滞したため、エボラ出血熱収束後、リベリア政府は経済社会の復興に向けた経済安定復興計画を策定し、道路整備を優先課題として位置付けている。

事業により、ソマリアドライブの走行台数が約60%増加し、貨物の輸送量も約50%増加するとともに、ピーク時の走行時間も現在約1時間要する区間で18分程度まで短縮することが見込まれる。

モンロビア市内での交通の利便性が向上し、物流も改善されることが期待される。

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