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大和ハウス工業/仙台港近くに大型マルチテナント型物流施設、3月末竣工

2017年03月08日/物流施設

大和ハウス工業は3月8日、仙台市の多賀城市に建設を進めている「DPL仙台港」で内覧会を開催した。

<完成間近のDPL仙台港>
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<位置図 詳細図>
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<位置図 広域図>
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竣工は3月31日の予定で、総工費は約130億円、GWあたりから本格稼働になるとしている。

内覧会には30社~35社のさまざまな企業の参加者約50名が参加した。リーシングでは現在すでに1区画が地元の3PL企業と決まっており、雑貨や飲料類を扱う予定だ。

「DPL仙台港」の立地は仙台市宮城野区港4丁目で、以前レンゴーの工場があった場所。東日本大震災で津波の被害を受け、移転した後、大和ハウス工業がマルチテナント型の東北最大級の物流施設を開発したもの。

東北地方の生産・生活活動を支える拠点港湾「仙台港」へ近接し、アクセス良好。北は青森、南は首都圏へと伸びる東北縦貫自動車道と、山形県酒田市を結ぶ東北横断道(山形自動車道)が接続。

沿岸部の仙台東部道路、三陸自動車道が結ぶ東北縦貫自動車道が、仙台南部道路、仙台北部道路とも接続。仙台市を中心とした環状線を形成している。

最寄駅のJR仙石線多賀城駅から約2㎞、仙台東部道路仙台港北ICから約3.5㎞、仙台南有料道路仙台港ICから約3.3㎞、仙台塩釜港から約1.5㎞、仙台空港からは約25kmに位置している。

<施設の1階部分となる位置を指さす手塚氏>
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<空調設備などは地表から3.5mの位置に配置>
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DPL仙台港の大きな特徴は敷地全体をかさ上げしていることだ。大和ハウス工業の手塚公英Dプロジェクト推進室室長は「地上より3.5mのかさ上げをしている。隣のヨークベニマルの建物が東日本大震災で3mまで津波が達したことから、50㎝高くして3m50㎝にした。人命と商品の安全を最優先とした」と話す。

<中央車路の部分>
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<トラックバースとエレベーター部>
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また、物件のセンター部に45feet車対応の車路を設け、天候の影響を受けない構造を取っている。区画は1、2階セットになることから、最大4社まで利用することが可能だ。

さらにアメニティ関連についても「近くに店がなく、喫茶室やコンビニなどの要望を多く頂いている。パートさんや従業員確保にも重要なことから検討中だ」という。

なお、大和ハウスは「DPL仙台港」以外に、宮城県で3棟の開発を予定している。Dプロジェクト仙台空港、Dプロジェクト仙台長町、Dプロジェクト多賀城で、いずれもBTS型物流施設となる予定だ。

<3月8日時点のDPL仙台港>
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■概要
名称:宮城県仙台市宮城野区港4-155-7
敷地面積:5万8864.25m2
延床面積:6万7305.30m2
賃貸面積:6万3118.57m2
構造:鉄骨造
階数:2階
梁下高さ:6m
竣工時期:3月31日予定

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