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JR貨物/台風災害による石北線・根室線不通に、最大67%の輸送力確保

2017年01月20日/3PL・物流企業

JR貨物は1月19日、石北線上川~白滝間及び根室線新得~芽室間において橋梁流出等により複数の個所で不通となったが、その対応としてさまざまな対策を実施してきたが、その実施策を発表した。

<北海道道東地区 台風被害に伴うトラック代行等イメージ>
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石北線不通対策として、トラック代行輸送を実施
した。区間は北見駅~北旭川駅間、輸送力は片道最大55個(5トンコンテナ換算)、実施期間は8月23日より9月30日まで。代行実績は2145個(北見駅→北旭川駅)、2145個(北旭川駅→北見駅)。

根室線不通対策として.トラック代行輸送を実施。区間は帯広貨物駅~札幌貨物ターミナル駅間、輸送力は片道最大200個(5トンコンテナ換算)。実施期間は9月5日~12月21日。代行実績は1万9540個(帯広貨物駅→札幌(タ)駅・5トンコンテナ換算)、1万7718個(札幌(タ)駅→帯広貨物駅・5トンコンテナ換算)。

船舶輸送では、定期RORO船を利用した。区間は釧路港~東京港間。輸送力は34個(5トンコンテナ、1船あたり)、運航期間は9月16日~12月20日。運航日は釧路港発 毎週火曜日・金曜日、東京港発は毎週日曜日・火曜日。輸送実績は936個(釧路港→東京港)906個(東京港→釧路港)。

チャーター船の利用は、区間が釧路港~八戸港間で輸送力最大80個(5トンコンテナ、1船あたり)。運航期間は9月15日~12月21日。運航日は毎日(日曜日除く)で、輸送実績は6011個(釧路港→八戸港)、5417個(八戸港→釧路港)となった。

区間列車の運転では、苫小牧貨物駅~熊谷貨物ターミナル駅間で行った。輸送力は片道85個(5トンコンテナ)、運転期間は9月17日~10月21日(隔日運転)、輸送実績は計1530個(苫小牧貨物駅→熊谷(タ)駅)だった。

その他、釧路貨物駅~帯広貨物駅間を一日2往復、八戸貨物駅~隅田川駅間を一日1往復も実施した。

8月23日から、利用運送事業者等と協力して実施したことで、通常時と比較し、一日当り最大67%の輸送力を確保した。

災害影響を受けた8月23日から12月22日の間、鉄道による北海道全体の発着貨物量は、農産物が災害により不作となった影響もあり、対前年比9%減(今年度184万トン)で推移した。

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