帝国データバンク/12月の景気動向、運輸・倉庫は6か月連続で改善

2017年01月11日 

帝国データバンクは1月11日、2016年12月調査の景気動向調査(全国)を発表し、運輸・倉庫は1.7ポイント増と6か月連続の改善となったと発表した。

慢性的な運転手不足に起因する人件費のアップや、軽油価格が12月に2016年の最高値となり今後さらに燃料価格の上昇も懸念されるものの、クリスマスや年末商戦向けに食品の物流が盛んになるなど、年末の繁忙期に荷動きが活発化したことで景況感が大きく改善した。

好調な自動車生産を背景とした自動車関係や、鋼材など素材関連の需要が増加したことによる鉄鋼関係の輸送が好調なほか、貸家の建設ラッシュなど住宅着工戸数の増加を受けて建設関連の輸送も好調となった。

企業の声では、現在を「年末の繁忙期への対応のため、運送・倉庫業は需要が多くなっている(一般貨物自動車運送)」、「食品物流は歳末商戦に向けての流通が盛んになっている(冷蔵倉庫)」、「自動車や鉄鋼関連の輸送が好調(特定貨物自動車運送)」などの声がある一方、「最近の急激な円安や原油高は望ましくない(一般貨物自動車運送)」、「求人を出しても人が集まらず、軽油の値上がりも痛い(一般貨物自動車運送)」の声も。

先行きについては、「2017年の新卒の活躍に期待。社会保険改定で高齢者のフルタイム勤務も寄与する(一般乗用旅客自動車運送)」、「ネット通販物流業については、競業他社も多数あるが、顧客の取り合いというよりも新規にネット通販物流を業務委託する取引先が引き続き多い。この傾向は少なくとも1年程度は続くと思われる(普通倉庫)」と明るい見通しのある一方、「燃料高騰と人材不足で収益悪化の恐れ(一般貨物自動車運送)」、「人手不足は解消されないと予想するため、機会損失が常時発生。売上規模などの維持が精いっぱい(一般貨物自動車運送)」との声も。

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