日本貨物鉄道は12月16日、新しい鉄道輸送サービスを提供するために、2017年3月4日にダイヤ改正を行うと発表した。
主な内容は、東海⇔東北間に自動車部品輸送の専用列車を増発、東海⇔九州間に積合せ貨物輸送の専用列車を新設、東京⇔大阪間のコンテナ列車の運転区間を神戸まで延長、顧客から要望が多い地域間の輸送力増強、主要都市間を運転するコンテナ列車の速達化によるリードタイム短縮を挙げている。
東海⇔東北間の自動車部品輸送専用列車は、TOYOTA LONG PASS EXPRESSを増発し、2往復とする。これは、トヨタ自動車が、新型車「C-HR」を岩手県内で生産開始する。
自動車部品輸送への需要に応えるため、笠寺(名古屋南貨物)⇔盛岡(タ)間(約900㎞)の専用列車TOYOTA LONG PASS EXPRESSを増発し、2往復体制とする。
東海⇔九州間に積合せ貨物輸送の専用列車を新設では、宅配便を中心とした積合せ貨物が、インターネットによる各種通信販売サービスの多様化により、年々増加傾向となっている。
需要に応えるため、特に物流の大動脈である東海道・山陽線において積合せ貨物輸送の専用列車を運転しているが、名古屋(タ)⇔福岡(タ)間(約 820 ㎞)で新たに大手特積事業者の専用列車を運転する。
東京⇔大阪間のコンテナ列車の運転区間を神戸へ延長では、2016年春ダイヤ改正で運転を開始した東京(タ)⇔吹田(タ)間のコンテナ列車の運転区間を神戸(タ)へ延長し、神戸地区発着の旺盛な需要に応える。
顧客から要望の多い地域間の輸送力を増強するでは、関東⇔関西間では、26両編成化2両・10個増強する。
新潟⇔九州間では、新潟(タ)~福岡(タ)は21両編成化、南長岡→福岡(タ)間 1 両・5個増強。福岡(タ)~新潟(タ)は21両編成化、福岡(タ)→黒井間1両・5個増強する。
主要都市間を運転するコンテナ列車の速達化を図るでは、需要が旺盛な区間や速達性を重視する区間を中心にコンテナ列車の速達化を実現し、更なるリードタイムの短縮を図る。
機関車・コンテナ貨車・コンテナを新製・増備する。機関車は8両を新製、コンテナ貨車は413両を新製、コンテナは4040個を新製する。