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アスクル/物流センターが当初計画を大幅に上回る生産効率で稼働

2016年12月14日/物流施設

アスクルは12月14日、2017年5月期第2四半期決算を発表し、2つの物流センターが当初計画を大幅に上回る生産効率で稼働していると発表した。

営業利益は、将来の収益極大化に向けた物流投資、積極的な販売促進策を実施したため、計画通りの減益となったが、第2四半期(3か月)では前年同期比で増益転換が図られている。

eコマース事業の「LOHACO」で売上高の成長を加速させるため、販売促進策を強化したことや、「ASKUL Logi PARK 福岡(2015年12月稼動)」「ASKUL Logi PARK 横浜(2016年5月稼動)」の物流センターの新設により、売上高の伸長に対して減価償却費や地代家賃等の固定費の増加による固定費比率の上昇等で、営業利益は一時的に減少した。

<新センターの効率性は計画を上回る改善>
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一方、両物流センターともに当初計画を大幅に上回る生産効率で稼動していること、また、経営体質強化のために全社を挙げて進めている固定費削減活動である「KAIZEN活動プロジェクト」により費用発生の抑制ができたことで、第2四半期累計の営業利益は、期首の業績予測を上回って進捗したとしている。

販売費及び一般管理費は、売上高の拡大に伴う配送運賃等の変動費の増加に加え、当初の計画通りに将来の収益極大化に向けた物流投資、積極的な販売促進策を実施したことにより、減価償却費や地代家賃等の固定費と広告宣伝費等が増加し、前年同期比12.2%増加の331億2900万円となった。

売上高販管費比率は、固定費等の増加により前年同期比0.6ポイント増加の20.4%となったが、新設した両物流センターともに安定稼動していることから、今後の取扱い物量の増加を実現することで、生産性は更に改善され、通期では販管費比率も低下していくことを見込んでいるとしている。

結果、eコマース事業合計の売上高は1626億8200万円(前年同期比9.2%増)となった。売上総利益は、生活用品やMRO商材等の増収等により、370億4700万円(前年同期比8.9%増)となった。

ロジスティクス事業では、流通プラットフォームを環境面でより強化する目的で前連結会計年度中に子会社化したエコ配が当第2四半期連結累計期間においては全期間連結対象となったことで、売上高が増加した。

ただし、エコ配は営業損失なため、利益の改善のため事業構造改革に引き続き取り組んでいく。

この結果、ロジスティクス事業の第2四半期の売上高は21億1700万円(前年同期比156.7%増)、営業損失は2億5700万円(前年同期は営業損失1800万円)となっている。

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