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DHL/DHLイノベーションデーで起業家精神を称える

2016年12月06日/SCM・経営

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DHLは12月6日、年1回開催しているDHLイノベーションデーにおいて、物流分野の先見的なパイオニアたちを称え表彰したと発表した。

新しい持続可能なソリューションを求める声の高まり、未来のサプライチェーンにおいて自動化が果たす中心的な役割など、物流業界のさまざまな動向や課題について社会的、技術的な観点から取り上げた。

DHLが世界中から革新的なソリューションを公募した「イノベーション・チャレンジ」の最終選考も行われ、「持続可能な物流(Fair and Responsible Challenge)」枠ではワイマール・バウハウス大学プロダクトデザイン専攻5学期生のアン グロス氏が、「ロボティクス(Robotics Challenge)」枠ではフランスのベンチャー企業であるEffidence社がそれぞれ優勝した。最も革新的なカスタマーソリューション賞は、メルセデス・ベンツ社の小型車部門スマート(smart)が受賞した。

「持続可能な物流(Fair and Responsible Challenge)」枠には33か国から80件を超える応募があり、最終選考に残ったドイツ、チリ、シンガポールの3組がイノベーションデーの会場で発表を行った。

優勝したのは「Air Parcel」と呼ばれる革新的な包装・梱包ソリューションを考案したアン グロス氏で、賞金5000ユーロに加え、DHLと共同で概念実証を行う機会を獲得した。

「ロボティクス(Robotics Challenge)」の枠では、世界トップクラスの研究機関やベンチャー企業を対象に、自動走行式搬送カートの試作品を公募した。イノベーションデー当日には会場に屋外サーキットが設けられ、歩行者や障害物、異なる天候条件などさまざまなシナリオの下、最終選考に残った参加者が各自の試作品のテスト走行を行った。物流専門家の審査員と一般聴衆による投票の結果、フランスのEffidence社が優勝し、賞金1万ユーロおよびDHLとの共同試験・開発の機会を獲得した。

最も革新的なカスタマーソリューション賞には、メルセデス・ベンツ社の小型車部門スマート(smart)の配送ソリューション「スマート・レディ・トゥ・ドロップ (Smart Ready to Drop)」が選ばれ、ドイツポストDHLグループのCEOであるフランク アペルより表彰を受けた。

これはスマートがDHLパーセルと共同開発したサービスで、スマートの車両所有者が荷物の配送先として車のトランクを指定できるというもの。現在シュトゥットガルトでパイロットテストが行われており、その後ケルンとベルリンでも実施される予定。

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