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三井造船/NOx三次規制対応船舶用大型低速ディーゼルエンジン採用

2016年12月06日/IT・機器

三井造船は12月6日、低硫黄燃料対応形の排気再循環システム(高圧EGR)を装備したNOx三次規制対応の船舶用大型低速ディーゼルエンジンの商用初号機を、国内で初めて採用すると発表した。

採用した高気圧EGRは、エンジンからの排ガスの一部を掃気管へ再循環させ、燃焼温度を下げることにより、NOx生成を低減するシステム。

EGRの主要機器をエンジンに一体装備(ビルトイン)することにより、コンパクトな機器構成となり、各種NOx規制対応技術の中では、機関室設計への影響が少ないシステム。

常石造船が建造するプロダクトタンカー2隻(LR1、1基1軸)に三井-MAN B&W 6G60ME-C9-EGRBPが搭載される予定。

国際海運の世界では、IMO(国際海事機関)による環境規制が順次強化されており、船舶からの排出されるNOxについては2016年からの三次規制では、特定海域で一次規制値比80%減となる3.4g/kWh以下を満たす必要がある。

これまで、三玉野事業所機械工場内に設置したテスト用ディーゼルエンジンを用いた陸上での試験、就航船での試験を行い、実機ベースでNOx低減技術をはじめ各種環境規制対応技術開発を進めてきた。

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