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三菱重工/冷凍冷蔵倉庫用、冷凍冷蔵コンデンシングユニット開発

2016年12月05日/IT・機器

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三菱重工業グループの三菱重工サーマルシステムズは12月5日、自然冷媒であるCO2を採用した業務用ノンフロン冷凍冷蔵コンデンシングユニット「HCCV1001」を開発したと発表した。

<HCCV1001>
20161205mitsubishig - 三菱重工/冷凍冷蔵倉庫用、冷凍冷蔵コンデンシングユニット開発

独自のCO2二段圧縮機スクロータリーをはじめ、幅広い先進冷熱技術を活用することにより、地球環境に対する配慮と高効率を実現。

2017年4月に販売を開始し、冷凍冷蔵倉庫向けやスーパーマーケットなどの冷凍冷蔵食品陳列ケース向けを中心に、省エネと環境負荷低減に対するニーズを開拓していく。

HCCV1001は10馬力タイプで、使用するCO2冷媒R744はオゾン層破壊係数ゼロ、GWP(Global Warming Potential:地球温暖化係数)1と現在広く使われているフロン(HCFC)や代替フロン(HFC)に比べ、オゾン層保護と温暖化抑制に大きく寄与する。

冷媒搬送圧力に中圧域の圧力を採用することにより、現地施工費低減につなげている。使用周囲温度は-15℃~+43℃、使用温度範囲は-45℃~-5℃で、多様な冷蔵・冷凍のニーズに対応可能。

高性能化を支えているのが、スクロール圧縮機とロータリー圧縮機を組み合わせた二段圧縮機スクロータリー。

高圧力比に有利なスクロール圧縮機構を高段側、低圧力比に有利なロータリー圧縮機構を低段側に配置。中間圧部に気液分離器を設けたガスインジェクションを採用することにより、冷凍能力を確保するとともに全運転領域での高効率化を実現している。

最大配管長を同能力のフロン冷媒採用機と同等の100mとすることで置き換えを容易としている。さらに、ビル用マルチエアコン室外ユニットと同一の外形を採用することでコンデンシングユニットとの混在設置も可能にしている。

■仕様
品番:HCCV1001(10馬力)
用途:冷蔵・冷凍
電源:3相200V 50/60Hz
仕様冷媒:R744(二酸化炭素)
使用周囲温度:-15℃~43℃
使用温度範囲:-45℃~-5℃
法定トン数:2.97
設計圧力:高圧12MPa/低圧8MPa
外形寸法:幅1350×奥行720×高さ1690㎜
製品重量:330㎏

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