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フクダ・アンド・パートナーズ/福田 哲也社長:トップインタビュー

2016年11月22日/物流最前線

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食品業界のサプライチェーンのマーケットが最初の狙い

―― 顧客層は開発ディベロッパーが多いのですか。
福田 実は売上の70%は事業会社で、不動産ディベロッパーからの受託は30%です。ここで言う事業会社とは物流を必要としている企業を指し、メーカー、小売業、卸売業などです。当社のお客様には食品業界の事業会社が多いのですが、これはゼネコン時代に縁があったためで、当初から中心的な狙いとして食品業界のサプライチェーンマネジメントのマーケットをターゲットに歩んできました。

―― なぜ食品業界のサプライチェーンマネジメントのマーケットをターゲットにしたのですか。
福田 食品卸から食品メーカーを、食品小売から食品卸を紹介してもらうなど、物流は、同じ業界や関連企業と繋がっているため、取引領域が広がっていきます。そもそも建物を建てることをコア事業としていない会社には、物流部があっても建設部が無い場合があります。例えば我々の専門性は、東日本大震災にも活かされました。私どものリソース(従業員やネットワーク)を総動員して、関係のあった企業の復旧に当たりました。現場での応急措置や恒久的工事など、工事項目の精査・プロジェクトスケジュール・概算工事費の算出など建設会社に頼ることなく復旧計画も立てられる強みがありました。この時、72施設の復旧に携わりましたが、「もっと会社のリソースがあれば、多くの企業の復旧のお手伝いができたのに」と自社の力不足を痛感しました。

―― コンビニの復旧は早かったです。
福田 食品会社の倉庫の復旧に尽くしたことで、コンビニやスーパーの中にいち早くおにぎりやパンが並んだ時は涙が出ました。当時は1時間で商品がなくなっていましたので、それが半日、1日と伸びていく様子を見ることができてうれしかったですね。自分たちの専門性と物流に携わっていることで、社会の生活インフラの一端に関わっていることを強く自覚しました。

<みやぎ生協 富谷III 設計・監理を行ったプロロジスパーク富谷III/コープ東北ドライ総合物流センター>
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<みやぎ生協 富谷III 1階倉庫内>
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<みやぎ生協 富谷III 1階エントランスホール>
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