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フクダ・アンド・パートナーズ/福田 哲也社長:トップインタビュー

2016年11月22日/物流最前線

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ゼロからのスタート、知恵と勇気と行動で起業

―― 起業されたのはなぜですか。
福田 私の部署は好調だったのですが、会社の経営状況が悪化し、このまま残るべきか、転職するべきか、はたまた独立するべきか、悩みました。そんなとき、書店でアントニオ猪木氏の本にある「道」という詩に出会いました。
「この道を行けばどうなるものか、危ぶむなかれ。危ぶめば道はなし。踏み出せばその一足が道となり、その一足が道となる。迷わず行けよ。行けばわかるさ。」この言葉に背中を押されて、本を読んで3日後に辞表を出しました。起業に際しては、学生時代のラグビー仲間たちからお金を借り創業しました。

―― 独立に不安は。
福田 不安だらけです。全くゼロからのスタートですから、「知恵と勇気と行動」しかありません。まず、コアメンバーを集めてお客様の仕事を受け、実績を作っていくことに注力しました。お金に余裕がない中でも、お客様ニーズに応えるため1人、2人、3人と専門性をもった仲間を増やしました。ただお客様からのニーズや依頼は様々なので、それでも専門性が不足するところは、「異業種機能補完型ネットワーク営業」を実践して外部の専門家とパートナリングし、外部機能を活用しながらサービス品質を高めて提供していきました。
経営資源が小さかったので、身の丈をわきまえ、「物流施設作り」というカテゴリに特化し、お客様を絞って、高品質なサービスが提供できるよう集中しました。実績ができると、営業の水平展開が可能になります。また、お客様からの口コミで新たなお客様の紹介も増えてきました。

―― F&Pのサービスメニューは多岐にわたります。
福田 最初は、建築プロジェクトマネジメントからはじめました。専門家の増員と共に設計・監理業務を受託するようになり、お客様のニーズと共に建物調査業務、デューデリ業務、原状回復やリニューアル工事のマネジメント業務、プロパティマネジメント、などお客様のニーズに応えながら様々なサービスメニューを拡充してきたわけです。F&Pのサービスは、お客様のニーズと共に進化した歴史があります。「まずやってみましょう!」と言い、自分たちの専門性を活かして実績を積み重ねてきました。

―― 顧客の利便性を高めていったと。
福田 その通りです。雑多な建築の仕事のさまざまな実務代行ができる会社として成長してきたと同時に、設計・監理も実績を積み重ね建設と不動産の総合サービス会社として格を高めてきました。おかげさまで、数年前には、ある通販会社の6万坪の物流施設を手掛けるまでになりました。物流施設作りに大小関係ありませんが、難しいプロジェクトの実績を積み重ねた結果、あらゆるカテゴリの物流施設作りに繋がり、新築だけではなく、改修工事やリニューアル工事などといった幅広いニーズに応えていくことができるという価値に繋がっています。

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