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PAL/北海道大学とAIを活用し、物流予測

2016年11月09日/SCM・経営

PALは11月9日、AIテクノロジーを活用し、正確な物量予測と最適なスタッフシフトの自動調整を可能とするシステム開発を、PAL×AI TOKYO LAB×北海道大学調和系工学研究室の産学連携プロジェクトとして共同研究に着手したと発表した。

現状の物流センターでの物量予測やスタッフシフトの調整は、物流センター長の経験からくる“勘”に頼る傾向があり、荷主から入手する販売予測をベースとして、物流センター内の物量を予測し、スタッフシフトの作成を行っている。

しかし、予測と実体の乖離は頻繁に生じており、物流センターは日々人員調整や募集対応に苦労している実態がある。

荷主側の物量分析や景況感、天候、経済等の外部データの分析から、物流センターでの数年分の細かな内部データを掛け合わせ、AIテクノロジーを活用することで、日々変化する物量データを正確に予測し、そして、その物量に最適なスタッフシフトを自動調整するシステムを開発していく。

働く人々やチームのパフォーマンスや希望を正しく把握していくことで、個人やチームにとっても最適なシフト調整を実現していくとしている。

PALは、「モノの流れの生産性を向上させ、企業と人と街の成長を支える」ことをミッションに掲げ、これまで、物流センター内のオペレーションの生産性向上に特化して事業を営んできたなかで、人の稼働状況を分単位でデータ化し、各工程毎のさまざまな生産性向上に日々努めている。

このAIテクノロジーを活用した物量予測並びにシフトの自動化は、物流センター内の生産性を向上できるツールとして、同社が取扱う物流現場だけでなく、多くの人材を雇用する他現場、他業界への生産性向上に対しても貢献可能なツールへと進化していくものとなる。

物流センター内のスタッフシフトの自動調整にとどまらず、労働者のメンタルヘルスの管理、在庫管理、機械の故障予測等、物流を取り巻くさまざまな用途開発へとつながっていく。

先端テクノロジーを活用することで、働く多くの人々の就労環境や生活が、より良くなっていくことを目指し、取り組んでいく。

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