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商船三井/4~9月の売上高21.1%減、営業損失20億円

2016年10月31日/決算

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商船三井が10月31日に発表した2017年3月期第2四半期決算によると、売上高7135億6000万円(前年同期比21.1%減)、営業損失20億2000万円(前期は81億8500万円の営業利益)、経常利益54億9800万円(80.2%減)、当期利益160億5800万円(前期は2億4100万円の当期損失)となった。

海運市況のうち、ドライバルク船市況は、西豪州の主要荷主が集中して船腹手当を行った影響や堅調なブラジルからの鉄鉱石出荷、中国の石炭輸入量増加等を背景に改善はしたものの、上値の重い展開が続いた。

原油船市況は、夏場の原油不需要期による荷動き減少に加え、新造船の竣工やナイジェリアからの原油出荷停止等を背景とした船腹需給の悪化により、下落傾向が続いた。

コンテナ船市況については、北米、欧州、南米の各航路において需給環境の改善を背景にスポット運賃の回復は見られたが、昨年の市況低迷の影響を受ける形で北米航路を中心とした年間契約運賃が大幅に下落する等、厳しい状況が続いた。

コンテナ船事業では、北米航路においては、第1四半期に市況低迷が継続したものの、夏場の需要期に入りアジア出し荷動きが堅調に推移した結果、スポット運賃市況は上昇した。

欧州航路のスポット運賃市況は、アジア出し荷動きの回復に伴い昨年の記録的な安値水準からは脱したものの、上下動を繰り返す不安定な動きとなった。南米航路は、商船三井を含む各社のサービス合理化により需給環境が改善した結果、スポット運賃市況は高水準で推移した。

なお、大手海外船社の法定管理申請等を背景に北米航路を主としたスポット運賃市況が一時急上昇する局面もあったが、業績への影響は軽微に留まった。一方で年間契約運賃は、昨年のスポット運賃市況低迷の影響を受け、北米航路を中心に多くの航路で前年比大幅な下落となった。

コンテナ船部門は、構造改革による船舶コストの削減や、営業力強化による消席率の改善に加え、イールドマネジメント強化による空コンテナ回送費等の運航コスト削減に努めたが、前年同期比で損失が拡大した。

通期は、売上高1兆4130億円(17.5%減)、営業損失150億円、経常損失30億円、当期利益70億円の見通し。

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