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NSユナイテッド海運/4~9月の売上高17.4%減、当期損失6500万円

2016年10月31日/決算

NSユナイテッド海運が10月31日に発表した2017年3月期第2四半期決算によると、売上高597億6900万円(前年同期比17.4%減)、営業利益23億5900万円(38.5%減)、経常損失7500万円(前期は30億9900万円の経常利益)、当期損失6500万円(前期は25億9300万円の当期利益)となった。

外航海運事業は、ドライバルクは、ケープ型撒積船を中心に新造船の竣工量と高齢船の解撤量がほぼ拮抗し、供給過剰に歯止めが掛かるなかで、豪州やブラジルの資源大手が出荷を積極化したことに加え、堅調な中国の鉄鉱石輸入などに支えられ、需給が引き締まった。

その一方で、パナマックス型以下の中小型撒積船は、南米積み穀物が堅調に伸びたことをきっかけとして、大西洋を中心に一時的な市況の上昇が見られたが、ハンディマックス型の新造船竣工が相次いだことにより、需給バランスの改善には至らず、十分な回復とは言い難い展開となった。

原油タンカーは、原油価格低迷の長期化に伴い需要に一服感が漂う中、新造船の流入圧力が強まり市況は軟化した。このような状況下、外航海運事業の業績は前年同期比で減収減益となった。

内航海運事業は、タンカーは、LNG輸送は、原油安によるLNG価格の割高感等により需要が低迷し、輸送量が伸び悩んだ。

LPG輸送においても、民生用・工業用ともに需要の回復は見られず輸送量は低迷した。ドライ貨物は、石灰石輸送契約の新規獲得により原料輸送量は前年同期比で微増となった一方、鋼材は国内需要の持ち直しが見られたものの、度重なる台風の影響により、輸送量はほぼ横ばいで推移した。

電力・セメント関連貨物においても安定した輸送量を確保したが、その他一般貨物の荷動きが低迷した。このような状況下、内航海運事業の業績は前年同期比で減収となったが、燃料油価格の下落により若干の増益となった。

通期は、売上高1230億円(10.3%減)、営業利益49億円(24.3%減)、経常利益21億円(48.3%減)、当期利益29億円(29.4%減)を見込んでいる。

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