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信越化学/シリコーン事業を拡大で工場新設

2016年10月27日/生産

信越化学工業は10月27日、シリコーン事業で国内に工場を新設するとともに、シリコーンゴムの成形と加工のテクニカルサービスを行うテクニカルセンターを拡張し、事業の拡大を図ると発表した。

建設するのは、少量多品種生産に対応した機能性シランの工場。投資金額は23億円で、2018年3月までに新潟県の直江津工場の敷地内に建設する。

自動車、電気・電子材料などに使用される樹脂改質用シランや、接着力の更なる強化を実現するシランカップリング剤など、高特性および高機能を有する製品群を多数有しており、新工場はこれらの製品の需要増に対応する。

また、シリコーンゴムの成形と加工のテクニカルセンター(埼玉県東松山市)を拡張し、テクニカルサービスを充実させる。シリコーンゴムを材料とする成形は、LIMS(Liquid Injection Molding System=液状シリコーンゴム射出成形システム)が用いられる機会が増えており、今後も普及が見込まれている。

用途も電気・電子、自動車、事務機、ヘルスケアなど多岐にわたり、更に広がりを見せている。テクニカルセンターでは成形機を増やすなど、顧客への説明や実演を充実させ、拡販に結びつけていく。

新たなテクニカルセンターは、2017年7月までに完成する予定。

シリコーン事業で昨年よりタイと日本国内に合わせて400億円を投じ生産能力を増強しており、タイでは50億円で新たに事業用地を取得した。今回の投資によりシリコーン事業全体でのこの2年間の累計投資額は500億円近くにも達する。

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