日本貨物鉄道(JR貨物)が10月12日に発表した9月の輸送動向によると、コンテナ貨物の輸送実績は183万6000トン(前年同月比0.4%増)、車扱は68万7000トン(0.8%減)となった。
今月は、台風10,12,13,16号接近・上陸、中旬から下旬にかけての山陽線・東海道の大雨の影響により、高速貨324本、専貨4本が運休となった(前年は高速貨252本、専貨7本が運休)。
台風の影響で不通となっている石北線・根室線については、トラック・船舶による代行輸送を実施した。
コンテナは、鉄道へのモーダルシフトが進む飲料を中心とした食料工業品や積合せ貨物が好調な発送となった。
熊本地震の影響により低迷していた自動車部品輸送が、現地工場再稼動に伴い荷量が回復し前年を上回った。
台風10号の被害により、北海道地区からの馬鈴薯等の農産品・青果物が前年を大きく下回ったほか、需要低迷に伴い紙・パルプが発送減となった。
車扱は、石油が昨年度需要好調に伴う反動減となったほか、セメント・石灰石輸送が前年を下回った。
コンテナ・車扱合計では、0.1%増だった。