先進的大型物流施設の、需要はまだまだある
―― 現在の日本の景気と物流環境について。
松下 日本の景気が鈍化しているという指摘もありますが、日本のGDPの規模自体が大きいですから、あまり心配していません。例えば、GDPが500兆円だとわずか1%の成長でも5兆円の拡大規模になります。
物流に関しても同様で、需要を生み出すEコマースの伸張が目覚ましく、少なくともEC化率は英国並みになるものと想定しています。英国のEC化率は約20%、日本は8%程度ですから、まだまだ需要はあると思います。そうすると、先進的大型物流施設の日本での伸びしろはまだまだあるということです。
―― TPP発効後の影響は。
松下 あまり知られていませんが、TPP自体はもともとシンガポールとブルネイが共同提案したものです。加盟国が増えるにつれ、内容は追いきれないほど複雑になっています。変化が激しいので、始まってみないとどうなるかはわかりませんが、モノの移動が活発になること自体は物流にも良い影響をもたらすものと思いますね。
<開発中のメープルツリー千葉ニュータウンロジスティクスセンター>ph4
<開発中のメープルツリー足利ロジスティクスセンター2>ph5