フェデックスは9月27日、非政府組織(NGO)のオービス(Orbis)と、中国の瀋陽で初の失明予防の取り組みを実施した後、第三世代の「オービス空飛ぶ眼科病院(Orbis Flying Eye Hospital)」を香港に初就航したと発表した。
<第三世代の「オービス空飛ぶ眼科病院(Orbis Flying Eye Hospital)」機体はMD-10>
10月2日までの香港訪問で、機体に搭載されたさまざまな最新設備を見学できるガイド付きツアーが開催し、一般の人々がオービスによる失明予防の取り組みを学べるようになっている。
「空飛ぶ眼科病院」は、世界で唯一の移動ティーチング・ホスピタル。機体のMD-10航空機は、長年にわたりスポンサーを務めるフェデックスにより寄付した。
航空機を「空飛ぶ眼科病院」に変えるため、フェデックスの航空機メンテナンスチームを含む数百人が、航空電子工学、病院工学、技術と臨床医療などの分野で専門知識を提供している。
航空機は最新のモジュール設計を採用し、3D技術と生中継機能を備え、オービスとそのボランティアチームがより多くの医師、看護師、医療プロフェッショナルに、視力回復のためのトレーニングを提供できるようになっている。
空飛ぶ眼科病院は、香港訪問に先立ち、中国の瀋陽で初めての失明予防ミッションを行い、フェデックスのボランティアパイロットであるデイビッド・ブリザードとマイケル・フラッドが瀋陽から香港までのフライトの操縦を務めた。
同社は33年以上にわたり、2200万ドル以上の寄付と現物支給を通じてオービスを支援し、6月には、避けられる失明を排除する新たな取り組みを支援するため、資金面、物流面、運営面において5年間で537万5000ドルを提供すると発表していた。