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UPS/シンガポールにオンデマンド3D印刷工場開設

2016年09月20日/生産

UPSは9月19日、パートナーのFast Radius社がUPSのシンガポール拠点に3D印刷工場を2016年内に開設すると発表した。

UPSのオンデマンド3D印刷ネットワークがアジアに拡大され、付加製造技術を活用したお客のサプライチェーン効率化が可能になる。

アジアに「アドバンストソリューションズ(Advanced Solutions)」チームを設置し、サプライチェーン・ソリューションの開発とお客のより幅広い3D印刷の活用を推進する「センター・オブ・エクセレンス」(COE;中核的研究拠点)を構築する。

顧客企業は、オンデマンド生産プラットフォーム「Fast Radius On Demand Production Platform.」を利用して工業部品を製造し、UPSのグローバルとアジア域内の輸送ネットワークを通じて迅速に目的地へ届けることが可能になる。

あらゆる規模の企業が、回転率の低い部品の在庫削減、部品をデジタルデータ形式で送ることで、輸送コスト低減、従来の製造方法に比べ、生産コストを引き下げ、製造工程を短縮できる。

試作品と初期生産ロットの製造にかかる設備投資と時間を削減し、よりコスト効率的に製品をカスタム化し、高品質の試作品を短期間で製作・受領できる。

施設開設後は、Fast Radiusのウェブサイト2や、シンガポールのUPS Houseにある工場で3D印刷の注文が可能になる。

Fast Radiusは、スピードや、地理的条件、品質要件などに基づき、シンガポールもしくは米国の最適な拠点に製造を指示し、UPSは最短で同日中に発送する。

米国では、60か所を超えるThe UPS Storeの拠点も3D印刷ネットワークに含まれており、複数拠点での生産体制と広範な地域でのサービス提供が可能となる。

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