国際協力機構(JICA)は9月13日、ウガンダ共和国政府との間で「ウガンダ北部グル市内道路改修計画」を対象として21億3600万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結したと発表した。
この事業は、ウガンダ北部地域での20年にわたる内戦の結果、グル市内の道路で発生している舗装の剥離や路肩の崩壊、雨季の浸水による交通障害などを解消するため、同市内道路の改修を行うもの。
ウガンダ北部のグル市は人口約15万4000人(2011年)であり、1980年代から約20年にわたり続いたウガンダ内戦終結後の復興の拠点として経済活動が活発化しつつある。また、ケニアからウガンダに伸びるいわゆる北部回廊の中継都市となっており、近年は隣国南スーダンの平和構築に向けた経済・交通の要衝にもなっている。
地域経済や物流を支える市内道路は、20年にわたる内戦中の整備や維持管理が不十分だったことなどから荒廃が激しく、地域の復興拠点としての交通機能の回復や、人々の生活基盤・経済基盤の整備といった観点から、南スーダンに繋がる国際回廊と接続する交通の要衝として円滑な物資輸送を実現する観点から、グル市内道路の改修が必要となっていた。